福永、四位、池添らが角居調教師の勇退に思う

スポーツ報知
福永祐一騎手

 ウオッカやヴィクトワールピサなど数多くの名馬を育てた角居勝彦調教師(53)=栗東=が、2021年2月末に調教師免許を返上して、勇退することが6日までに分かった。福永祐一騎手らがコメントを寄せた。

 <偉大なホースマン> 福永騎手(国内外でG1を制したシーザリオの主戦。13年菊花賞をエピファネイアで勝利)「いずれはそういう形になるという話は聞いていた。ワールドクラスのトレーナーで、世界各国のG1を勝っているのは角居調教師だけ。競馬界にとって大きな損失になりますが、人生ですから。考えて結論を出されたと思います。僕たちジョッキーには思いやりがあり、なおかつプロフェッショナルな人。色んな慈善活動もされていました。偉大なホースマンです。残された時間、一緒にいい仕事をしていきたいです」

 <まだ3年ある> 四位騎手(ウオッカで07年日本ダービーなどG1・2勝)「びっくりしました。国内だけでなく、世界的にも有名な方で、日本の競馬界にとっては痛手だなという思いはあります。でも先生には先生の事情があり、仕方のないこと。まだ(解散まで)3年あるわけだし、また一緒に大きな仕事をできればいいなと思います」

 <大きな損失…> 池添騎手(トールポピーでG1制覇)「びっくりしたのが一番です。いい馬に乗せていただいて、お世話になった厩舎でした。競馬界にとって大きな貢献をした調教師だったので、もったいないというか、大きな損失だと思います。あと3年、少しでも角居先生に貢献できるように頑張りたいです」

 <G1の舞台で競馬をできたのは思い出> 松田調教師(角居調教師が調教助手時代に所属)「自分の厩舎で一緒に仕事をして、独立してからも結果を出すのが大変な世界なのに、彼は順風満帆でした。ダイワスカーレット、ウオッカが一緒にG1の舞台でめいっぱい競馬をできたのは思い出です。競走馬の世界とは違う道を行くけど、ホースセラピーなどの仕事は続けていくと聞いています」

 <びっくりした> 藤沢和調教師(厩舎開業前の研修先)「まだ角居とは話をしていないから分からないけど、びっくりしましたね。(研修時代から)彼は真面目だったよ」

 <次の世界でも活躍を> 池江調教師「国内外で数々の大レースを勝たれた名トレーナーが、この世界を去るのは残念に思います。選ばれた道で、次の世界でもご活躍されると信じています」

 <もったいない> 吉田勝己氏(ノーザンファーム代表)「話を聞いたのは年末あたりかな? 知っていた。本人の自由だから仕方ない。いい馬がいっぱいいるのにね。もったいない」

 <辞めるの早い> 吉田照哉氏(ヴィクトワールピサなどを生産した社台ファーム代表)「知らなかったよ。驚いた。日本のトップトレーナー。まだ53歳で、辞める(決意をしたの)には早いよね。厩舎としてもピークの時に退く決意をしたのだから、驚いています」

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