【3歳勝ち馬診断】重賞Vのプリモシーン…桜の舞台へ向け今後の成長が楽しみ

スポーツ報知
フェアリーSを制したプリモシーン

【プリモシーン(牝、美浦・木村哲也厩舎)、父ディープインパクト、母モシーン、馬トクPOG指名者数222人】

 7日の中山11R・フェアリーS・G3(芝1600メートル、16頭立て)は2番人気プリモシーン(牝、美浦・木村哲也厩舎=ディープインパクト産駒)がゴール前で抜け出し、デビュー3戦目で重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分34秒6(良馬場)。

 戸崎は「テンションが高かったので返し馬で落ち着かせた。リラックスして走ってくれたし、しっかりした末脚を見せた」とコメント。

 母モシーン(父ファストネットロック)は、VRCオーストラリアンギニーズなど豪の芝G1・4勝馬。デビュー前から美浦の坂路でラスト1ハロン11秒台をマークし、早くから粗削りながら能力の高さを見せていた。気性が前に出ているタイプだが、レースで落ち着いて走れており、競走馬としての進化が見られた。

 今回、全馬1勝馬という組み合わせだったが、2着のスカーレットカラーは、アルテミスSで阪神JFの勝ち馬でもあるラッキーライラックの0秒4差5着、前走の白菊賞で阪神JF2着リリーノーブルの1馬身差2着と世代上位の力を秘めている馬。そのスカーレットカラーに4角早めに外から体を併されながら、ゴール前で1馬身1/4突き放した脚力は評価できる。

 ポテンシャルの高さを感じさせる雄大な馬格から、まだまだ脚を隠し持っている印象で、今後の成長が非常に楽しみな好素材。(大上 賢一郎)

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