【アメリカJCC】ダンビュライト、重賞初制覇!次は念願のG1タイトル狙う

スポーツ報知
ダンビュライト(左)は2番手から抜け出して重賞初Vを飾った

◆第59回アメリカジョッキークラブC・G2(1月21日、中山競馬場、芝2200メートル、良)

 第59回アメリカJCC・G2は21日、中山競馬場で行われ、2番人気のダンビュライト(Mデムーロ騎乗)が直線で抜け出し、2馬身差で重賞初制覇。昨年のクラシックでは善戦止まりだった4歳馬が、大阪杯(4月1日、阪神)で王者不在の古馬路線へ殴り込みをかける。

 大舞台に強い男は今年も健在だ。初コンビのダンビュライトを2番手に誘導すると、逃げるマイネルミラノとの差を3、4コーナーでジワリジワリと詰めていく。直線半ばで先頭に躍り出てからは、猛追してきたミッキースワローの反撃を2馬身差でおさえて、重賞初制覇をもたらした。

 「調教で乗っていい状態だった。同じペースで行く馬で早めの競馬をしたいと思っていた。直線は本当にいい脚。良かったね」。昨年はJRA・G1年間6勝のタイ記録を達成した頼れる男が満足げな笑みを浮かべた。2日間の騎乗停止からスタートした18年だが、一日6勝で日経新春杯(パフォーマプロミス)を制した14日に続き、2週連続の重賞V。パートナーの特徴を即座につかんで勝利に導いたイタリア人の手綱さばきは今年もさえ渡っている。

 「ミルコさんには『好きに乗って』と言ったけど、本当に好きなように乗ってくれたね」と笑顔を見せるのは音無調教師。「菊花賞(5着)後の放牧ですごく良くなって、前走のサンタクロースS(1着)につながった」。昨年のクラシック三冠で〈3〉〈6〉〈5〉着と上位争いを演じながら皆勤した孝行息子の充実ぶりに目を細める。

 次は放牧を挟み、大阪杯で念願のG1タイトル奪取を目指す。鞍上は流動的だが、Mデムーロは「能力がとても高い」と太鼓判を押した。キタサンブラックの引退で王者不在となった古馬の中長距離路線。ジャパンC2着のレイデオロや、有馬記念で小差の4着に入ったスワーヴリチャードが待機している4歳世代から有望な一頭が現れたことだけは確かだ。(川上 大志)

 ◆ダンビュライト 父ルーラーシップ、母タンザナイト(父サンデーサイレンス)。栗東・音無秀孝厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は11戦3勝。総収得賞金は1億7347万3000円。重賞初勝利。馬主は(有)サンデーレーシング。

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