【シルクロードS】JBCスプリント覇者ニシケンモノノフ、横山典騎手の進言で4年ぶりの芝挑戦!

スポーツ報知
“二刀流”に挑戦するニシケンモノノフ

◆第23回シルクロードS・G3(1月28日、京都競馬場・芝1200メートル)

 第23回シルクロードS・G3(28日、京都)に、昨年11月の前走でJBCスプリント・交流G1を制したニシケンモノノフが登場。横山典の進言もあっての4年ぶりの芝挑戦で“二刀流”成功なら、高松宮記念(3月25日、中京)も視野に入ってくる。

 7歳にして新境地を切り開く。ニシケンモノノフが3歳2月のクロッカスS以来、約4年ぶりに芝に投入される。「根岸Sは59キロを背負うし、1400メートルでは最後に苦しくなる。それなら気持ち良く走れる1200メートルに使おうと」と庄野調教師。全12勝中6勝を挙げる距離適性を優先した起用と説明した。

 ベテランの言葉が背中を押した。「以前からノリ(横山典)さんが『芝で走らせたい』と。脚抜きのいいダートでレコード勝ちしているようにスピードがある。パサパサのダートよりはいいと思います」と庄野師。時計を要する現在の京都の馬場状態もプラスに出るとみている。

 横山典の進言といえば、日経新春杯で首差2着に逃げ粘ったロードヴァンドールが記憶に新しい。芝2000メートルにこだわって起用されていたダイワメジャー産駒で、2400メートルを克服。先入観にとらわれず、実際に乗った感触から新たな可能性を見いだした。

 仕上がりも申し分ない。放牧でG1激走の疲れを取ってから帰厩。徐々に調整のピッチを上げ、17日に栗東・坂路で52秒4―12秒8。「1週前にしっかりやったので、いい具合に最終追いができると思う」と青写真通りだ。

 ドバイ・ゴールデンシャヒーン・G1(3月31日、メイダン競馬場、ダート1200メートル)に登録済みだが、結果次第では高松宮記念(3月25日、中京)参戦も視野に入る。05年のフェブラリーSを勝った父メイショウボーラーは、芝でも重賞2勝。二刀流の下地は整っている。(吉村 達)

 ◇二刀流ホース 近年ではレッドファルクス。ダートでオープン初勝利を挙げた後の5歳夏、芝に再投入されるとCBC賞→スプリンターズSを連勝。翌年もスプリンターズSを勝ち、JRA賞最優秀短距離馬に選出された。なお、これまで芝とダート両方のJRA・G1を勝った馬はクロフネ、アグネスデジタル、イーグルカフェ、アドマイヤドンの4頭。

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