【きさらぎ賞】良血馬ダノンマジェスティ、ここを勝って春の主役へ!

スポーツ報知
キャリア1戦でも侮れないダノンマジェスティ

◆第58回きさらぎ賞・G3(2月4日、京都競馬場・芝1800メートル)

 全兄に昨春の皐月賞馬アルアインを持つダノンマジェスティが第58回きさらぎ賞・G3(2月4日、京都)に登場する。16年セレクトセール1歳セッションで落札額が2億2000万に達したディープインパクト産駒が、昨年暮れの新馬戦(阪神・芝1800メートル)で前評判にたがわぬ走りを見せた。

 5番手追走から直線で脚を伸ばすと、最後は流してメンバー最速の33秒0。外に逃げながら後続に3馬身半差をつけ、衝撃のデビューを飾った。「真っすぐ走っていたら、どれだけの上がりになっていたんだ?(笑い) デビュー前も外へ行くような面を見せていたし、まだ体が緩い。それでも、あの走りができるんだから身体能力は高いと思う」。音無調教師は粗削りながら素質をのぞかせた愛馬に舌を巻く。

 中間はリングハミに換え、追い切りでは左に馬を置く併せ馬で調整。前走後も放牧に出さず、課題修正に努めている。24日は栗東・坂路で53秒3―12秒7。「徐々に負荷を強めていく感じの調整で、最終追い切りもしっかりやると思う」。1週前の調教でも手綱を執った和田は騎乗停止で乗れないが、音無師は青写真通りの調整を強調した。

 過去には98年スペシャルウィーク、03年ネオユニヴァース、07年アサクサキングス、16年サトノダイヤモンドなど、後のクラシックウィナーが手にしたタイトル。「血統的に期待が大きく、(栗東へ)入れるのを待ったし、入れてからも使うのを待った。1歳時は小さかったが、2歳の早い時期に一気に大きくなった。アルアインもそんな感じだったようだし、成長力のある母系なんだろう。ここを勝てば、今後が楽になる」。昨年のアメリカズカップに続く連覇がかかる音無師。その視線の先には春2冠が映る。(橋本 樹理)

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