【クイーンC】テトラドラクマ逃走劇!小西調教師20年ぶり重賞制覇 田辺は誕生日V

スポーツ報知
逃げ切りVを飾ったテトラドラクマ(右)。鞍上の田辺は自らの誕生日を祝う勝利

◆第53回クイーンC・G3(2月12日、東京競馬場・芝1600メートル、牝馬限定、東京競馬場、良)

 第53回クイーンC・G3は12日、東京競馬場で行われ、3番人気のテトラドラクマ(田辺)が逃げ切りVで重賞初制覇を飾った。田辺は自身の誕生日を祝う勝利とともに、師匠の小西調教師に20年ぶりの重賞タイトルをプレゼントした。春のターゲットは桜花賞(4月8日、阪神)かNHKマイルC(5月6日、東京)が有力で今後の動向から目が離せない。なお、1番人気のマウレアは5着に敗れた。

 イメージ通りの逃走劇だった。「力みやすいのでリズム良くいければと思っていた。スタートが良かったのが逃げにつながった」と田辺が振り返った通り、抜群の反応でハナに立ったテトラドラクマ。向こう正面で2番手に控える形になったが、自分のペースを崩さず4角手前から再び先頭に立って、最後まで力強い脚取りで駆け抜けた。「どんな相手でも一生懸命走ってくれる。ダブルでありがとうございます」。34歳の誕生日に重賞Vを飾った田辺は満面の笑みだった。

 小西調教師にとっては1998年1月のスーパーナカヤマ(ガーネットS)以来、実に20年ぶりの美酒。16年1月まで厩舎に在籍した弟子が騎乗した勝利に「いい事っていろいろと重なるものですね」と感慨深げだった。1番人気のフェアリーSで6着に敗れた悔しさを晴らし、「1600メートルが一番合っているかもしれませんね。今日の時計なら男馬に入ってもやれそう」と力を込めた。今後は未定だが、桜花賞でもNHKマイルCでも期待が持てるパフォーマンスだった。(西山 智昭)

 ◆テトラドラクマ 父ルーラーシップ、母リビングプルーフ(父ファルブラヴ)。美浦・小西一男厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算5戦2勝。総収得賞金は4258万1000円。重賞初勝利。馬主は吉田勝己氏。

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