【フェブラリーS 内尾が見た】王者ゴールドドリーム、坂路で自己ベスト49秒8!18年初戦も鬼脚さく裂だ

スポーツ報知
迫力たっぷりに坂路を駆け上がったゴールドドリーム

◆フェブラリーS追い切り(14日・栗東トレセン)

 第35回フェブラリーS(18日、東京)の追い切りが東西トレセンと千葉の大井競馬小林分場で行われた。昨年度の最優秀ダートホースに輝いたゴールドドリームは、栗東・坂路で自己ベストを1秒更新する49秒8をマークして絶好調ムード。内尾篤嗣記者は、注目の18年初戦も自慢の鬼脚がさく裂すると「見た」。

 貫禄十分。これが昨年度の最優秀ダートホースの動きだ。栗東の坂路に登場したゴールドドリームは、単走で最初の1ハロンを13秒2。パワフルな動きで次は12秒7、3ハロン目に11秒8の高速ラップを叩き出してトップスピードに乗る。最後の急傾斜は12秒1で駆け抜けた。

 49秒8は、2番目の馬を1秒も上回るこの日の一番時計。16年11月30日の50秒8を1秒更新する自己ベストだ。騎乗したのはチャンピオンズCの最終追い切りと同じ藤懸。「前走の最終追い(11月29日に栗東・坂路で51秒1―11秒8)以来、乗りました。見栄えのする時計ですが、中身がいい。前走と遜色ないか、それ以上の仕上がりだと思います」と感触を伝えた。

 ジョッキーが乗ったとはいえ、超抜の時計。水分を含んで馬場が重い冬場に50秒を切ってきた。しかも、パワーが必要な後半の時間帯に、こんな動きはなかなかお目にかかれない。「藤懸が乗ると速い時計が出るのは分かっているけど、ここまでとは…。騎手の体感速度以上にスピードが出ている。元気がいいってことだろう」と平田調教師は驚くばかり。予定の51秒より速い時計となったが、陣営は絶好調のサインと受け止めていた。

 あとは名手のムーアに託すだけ。「最高の乗り役。前走ではレース前に打ち合わせをして、その通りに乗ってくれた。芝からのスタートの方が行き足がつくのだと思う。もちろん今回も楽しみ」と平田師。舞台は4戦3勝と得意にする府中のマイル。テイエムジンソクなど実績ある先行馬がいるが、問答無用の鬼脚で今回もなで斬りにするか。(内尾 篤嗣)

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