【中山記念】ヴィブロス、ドバイ・ターフ連覇へ始動戦からV狙う

スポーツ報知
ドバイ・ターフ連覇へ中山記念で始動するヴィブロス

◆第92回中山記念・G2(2月25日、中山競馬場・芝1800メートル)

 第92回中山記念・G2(25日、中山)で、ドバイ・ターフ(3月31日、メイダン競馬場)の連覇を狙うヴィブロスが始動する。心身ともに成長をみせる5歳牝馬が結果を残して再び世界制覇へ挑むか。マイルCSを制したペルシアンナイトは大阪杯を見据えて中距離での今年初戦。NHKマイルC勝ちのアエロリットも始動と、G1馬3頭が激突するハイレベルな一戦だ。

 2年連続の世界制覇へ、ヴィブロスが始動する。ドバイ・ターフの前哨戦という位置づけは昨年と同じでも、今年は受けて立つ立場。「昨年(5着)は古馬との対戦が初めてで半信半疑の部分があったが、今年は自信を持って出せる」。友道調教師はV発進を意識する。

 すでに戦闘モードだ。15日に栗東・CWコースで1週前追い切りを消化。3頭併せでいっぱいに追われ、6ハロン80秒5―11秒8と負荷をかけた。「休み明けという感じはありましたが、(強い追い切りを)1本やればしっかりする馬。ピリッとしてきました。今週はしまいを伸ばす程度で態勢は整います」と、安田助手も順調な調整ぶりをアピールした。

 全姉にヴィクトリアマイル連覇のヴィルシーナ、半兄に昨年のジャパンCを制したシュヴァルグラン。一族の例にもれず、確かな成長曲線を描き続けている。「秋に比べて背が高くなった。ヴィルシーナは幅が出ていったけど、この馬は上に伸びる感じ」とトレーナー。安田助手は「力がついていますし、落ち着きも今年の方があります。完成の形になってきましたね」と心身両面のレベルアップを感じ取る。

 道中で行きたがった前走のエリザベス女王杯は5着。「1800メートルなら抑えすぎる必要がないし、気持ち良く走れる」と安田助手は距離短縮で能力全開を期待した。鞍上は先週のフェブラリーSを制した内田。ベテランの手綱で秋華賞以来の国内勝利をつかみ、胸を張って海を渡る。(吉村 達)

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