【古谷剛彦・こちら日高支局です】新種牡馬コパノリッキーは早くも満口!アメリカンペイトリオットにも注目

スポーツ報知

 先週に引き続き、残る2地区で行われた種牡馬展示会の話題を。2月14日は、日高町門別のブリーダーズスタリオンステーションで開催された。新種牡馬は、ダートG1(交流を含む)で史上最多の11勝を挙げたコパノリッキー。ゴールドアリュールの後継種牡馬として期待が大きく、すでに満口となる人気ぶりだ。マイルから中距離で無類の強さを発揮したが、昨年のJBCスプリントで出遅れながら2着に追い込んだ絶対的なスピードは、すでに産駒を送り出しているスマートファルコンとエスポワールシチーを上回る可能性も秘める。

 また、桜花賞馬・ジュエラーを始め重賞での活躍馬を送り出すヴィクトワールピサが、社台SSから移動してきた。その他、キタサンブラックの父であるブラックタイドや、常にリーディング上位に食い込むシンボリクリスエスなど18頭が展示された。

 2月15日は浦河町のイーストスタッドで、3頭の新種牡馬を含む18頭が展示された。まずは、カンパニーの半弟でイーストスタッド初供用となるディープインパクト産駒のヒストリカルが登場。同じくディープインパクト産駒で13年青葉賞を制したヒラボクディープは、キズナやエイシンヒカリと同じ母の父ストームキャットという配合で、種牡馬として資質を感じさせる。

 また、13年ニュージーランドTを含め芝ダートを問わない活躍を見せたエーシントップもスタッドイン。11年マイルCSの覇者・エイシンアポロンは、レックススタッドから移動してきた。その他、前週に重賞ウィナーを送り出したオウケンブルースリとディープスカイ、さらにメイショウボーラーやダンカーク、マジェスティックウォリアーといった人気種牡馬にも関係者の視線が注がれた。

 門別のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスは2月12日から20日までの平日に、招待制でゆっくり種牡馬を観ることができるオープンハウスを実施した。新種牡馬は1頭。芝の米G1馬で、近親にウェルアームドやシンボリクリスエスがいるアメリカンペイトリオットだ。

 JBBA静内種馬場で1年のみのリースで繋養されているザファクターと同じウォーフロント産駒だが、タイプが違うと馬産地でも評価する声が多い。ザファクターは素軽さを感じさせるもののダート色が濃い印象。アメリカンペイトリオットは芝のマイルG1馬らしく、歩いている様子を見ていても確実に芝向きの印象を受ける。

 G1馬も送り出し短距離界をにぎわせるアドマイヤムーンも元気いっぱいで、今年は100頭以上の種付けを期待されている。(競馬ライター)

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