【すみれS】ビートたけし命名の高額良血馬キタノコマンドールがデビュー2連勝

スポーツ報知
連勝でクラシック戦線に駒を進めたキタノコマンドール

 25日の阪神9RのすみれS(3歳オープン、芝2200メートル=8頭立て)は、3番人気のキタノコマンドール(牡、父ディープインパクト=栗東・池江泰寿厩舎)が、道中最後方から豪快に伸びて差し切り勝ち。タレントのビートたけし(71)が名付け親で、一昨年のセレクトセールで1億9000万円(税抜き)の値段をつけた良血が、デビュー2連勝でオープン入りを果たした。勝ち時計は2分11秒7。

 スタート後は最後方でゆったり、自分のリズムで運んだ。3コーナー過ぎに合図を出すと、抜群の反応で直線入り口では早くも好位に。そのまま、着実に脚を伸ばして3/4馬身差で悠々差し切った。

 福永祐一騎手は「調教ではもたつくところがあったけど、競馬では全然違いました。すごく反応が良かったです。正直、もう少し前めで運びたかったけど、目がさめるような末脚。ちょっと違いましたね。普通の馬ではない、上がり方をしていました。1回目よりグンと良くなっていて、この良化度合いも大きなストロングポイントだと思います。少し、遊ぶような面を見せたけど、そのぶん伸びしろがあるといえます。楽しみな勝ち方でした。左回りの方がいいと思うし、特にダービーが合ってそうな感じです」。全姉にG2・2勝のデニムアンドルビーをもつ血統馬でもあり、興奮気味に素質の高さを強調した。

 「DMMバヌーシー」で募集された馬で、馬主のDMMドリームクラブ(株)の野本巧取締役は「池江先生からは(初戦の)12月とは別の馬になっているとは、聞いていました。歩様がすごく良くて、レース前から『期待してください』とは言われていましたが、相手関係があるので。でも、すごく強い勝ち方をしてくれましたね。まだ先の話はしていませんが、池江先生と勝ったら見えてきますねとは話していました。今後の状態によりますが(クラシックを)意識は確実にしています。(命名したビートたけしから)皐月賞とダービーに出ることになったら行くぞ、とは聞いていますので」と今後を楽しみにした。

 2着には2番人気のケイティクレバー(小林徹弥騎手)が入り、1番人気のコズミックフォース(クリストフ・ルメール騎手)は5着だった。

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