【オーシャンS】10番人気キングハート、大接戦制し重賞初V

スポーツ報知
伏兵キングハート(中)が大混戦を制し重賞初制覇

◆第13回オーシャンS・G3(3月3日・芝1200メートル、中山競馬場、良)

 第13回オーシャンS・G3は3日、中山競馬場で行われ、10番人気のキングハートが6着まで0秒1差の大接戦を制して重賞初制覇を飾った。

 好スタートから4番手を追走し、直線では先に抜け出して粘りきった。「相手なりに走れるので期待はしていた。ちょっとずるいところがあるので、直線ではそこを出さないように併せた」と北村宏は満足げだった。

 重賞6度目の挑戦で悲願を達成し、「ようやく勝たせてもらった。やっと本当のオープン馬になったかな」と星野調教師は満面の笑み。前走時は脚元の不安で坂路調教しかできなかったが、今回は2週続けてウッドチップコースで追い切れたことが好結果につながった。

 高松宮記念(25日、中京)への優先出走権を得たが、「まだ5歳だし大事に使っていければ」と星野師は慎重。ただ、接戦に強いだけに、出走してくれば再び波乱の立役者となる可能性を秘めている。(西山 智昭)

 ◆キングハート 父オレハマッテルゼ、母ラブハート(父マイネルラヴ)。美浦・星野忍厩舎所属の牡5歳。北海道新冠町・奥山博氏の生産。通算24戦6勝。総収得賞金は1億7628万6000円。重賞初勝利。馬主は増田陽一氏。

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