JRAが来年1月からオープン特別に”準重賞”リステッド競走を格付け

スポーツ報知

 JRAは5日、東京・六本木事務所で関東定例記者会見を行い、一部のオープン特別競走にリステッド格付けを行うと発表した。来年1月から該当レースの半数以上にあたる65競走(予定)で(L)の表記を付す。

 リステッド競走は日本の訳語で「準重賞」とも言われ、重賞(グレード)競走の次に重要なレースとして位置付けられている。セリ名簿では優勝馬がブラックタイプ(太字)で表記されることから、生産の指標としても大きな意味を持つ。他のパート1国は既に実施しており、世界の基準に合わせる運びとなった。

 また来年の夏季競馬から降級制度が廃止されることで、オープン在籍馬が従来より16%程度増加する見込み。オープン特別競走を2つに大別し、円滑な出走を目指していく。オープンクラスでの実績上位馬が非リステッド競走に出走する際は、負担重量を重くするなどの設定を加える方針だ。

 格付けレースはレーティング100ポンドを基準とするが、「数字を超えているから必ずしも選ぶわけではなく、のちに重賞へつながる競走をピックアップしたい。賞金は非リステッドより高めとなるのではないか」と谷崎潤競走担当理事は選定方法について説明。より実力が伯仲したレースの増加は、ファンにとっても歓迎材料と言えそうだ。

 ○…来年からリステッド格付けを予定している65競走のうち、3歳限定戦は計16競走。今週行われるアネモネSや次週の若葉Sなど、春のクラシックへ関連性を持つレースが目立つ。3(4)歳以上は実績馬の出走も目立つキャピタルSなど計47競走。2歳戦はアイビーS、萩Sの2競走が選ばれている。

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