【中山牝馬S】カワキタエンカ、鮮やか逃げ切りで重賞初制覇!開業7年目の浜田調教師に初のタイトル贈った!
スポーツ報知

◆第36回中山牝馬S・G3(3月10日、芝1800メートル・中山競馬場・稍)
第36回中山牝馬S・G3は10日、中山競馬場で行われ、6番人気のカワキタエンカ(池添)が逃げ切り重賞初制覇。管理する浜田多実雄調教師にとっても、開業7年目で初の重賞Vとなった。同レースを最後に引退、繁殖入りするマキシマムドパリは、1番人気に推されたが12着に終わった。
鮮やかな逃げ切りで、カワキタエンカが重賞初制覇を果たした。大外枠からいつものようにハナを奪い、マイペースで運び手応えを残しながら、直線では迫るフロンテアクイーンを振り切った。池添は「まだ少し道中で力むところがあったが、(休み明けの)前走を使ってガス抜きできていたし、厩舎がソフトに仕上げてくれてイレ込みはマシだった。これが生きたと思う」と感謝した。
もともとテンションが上がりやすいタイプで、意図的に軽く仕上げた最終追い切りや先出しでの本場馬入場などの対策が功を奏した。キャリア7年目の浜田調教師も重賞初Vで「うまく乗ってくれたことが一番です。ここで勝てるとは思っていなかった。重賞2着は9回あるので」と照れ笑いだ。今後はヴィクトリアマイル(5月13日、東京)を目標にローテを組んでいく。(坂本 達洋)
◆カワキタエンカ 父ディープインパクト、母カワキタラブポップ(父クロフネ)。栗東・浜田多実雄厩舎所属の牝4歳。北海道新ひだか町・木田牧場の生産。通算10戦3勝。総収得賞金は9646万6000円。重賞初勝利。馬主は川島吉男氏。