【高松宮記念】昨年の最優秀短距離馬レッドファルクス、今年こそ勝つ!

スポーツ報知
昨年の最優秀短距離馬レッドファルクスがビッグタイトルをつかみにきた

◆第48回高松宮記念・G1(3月25日・芝1200メートル、中京競馬場)

 春のG1シーズンがいよいよ開幕。春の短距離王決定戦、第48回高松宮記念は25日、中京競馬場で行われる。今年はG1に昇格した96年以降、00、15年の4頭を上回る最多のG1馬5頭が出走を予定する豪華メンバー。なかでも主役は昨年のJRA賞最優秀短距離馬レッドファルクスだ。3着に敗れた昨年のリベンジを果たし、秋春スプリントG1連覇で王者の実力を証明するか。

 得意舞台で今年こそ結果を出す。レッドファルクスは中京・芝1200メートル戦を4戦して、CBC賞での重賞制覇を含む3勝に3着が1回。唯一、敗れたのが昨年の高松宮記念だったが、「一番いい条件だと思っています」と尾関調教師が断言したように、コース適性は疑いようがない。昨年は史上3頭目となるスプリンターズS連覇を達成して最優秀短距離馬に輝いた。秋春スプリントG1連勝へ、積み上げた実績も臨戦過程も昨年以上で臨む。

 「衰えがないことを確認できた」と尾関師が振り返った、7歳で迎えた今年初戦の阪急杯。斤量58キロを背負い、勝ち馬が逃げ切る流れのなかでも上がり最速33秒4の切れ味を見せて3着を確保した。「欲を言えば勝てれば良かったが、しっかりした脚をみせてくれたし、次に向けていいレースだったのかなと思いました」と本番に向けて手応えを感じた一戦だった。

 昨年は香港遠征からの年明け初戦という調整の難しさがあっただけに、前哨戦を使えたのは大きな強調材料となる。「競馬を1回使っているので調整はしやすい。前走の疲れも取れたし、上向いていると思います。体の感じはすごく良くなっていると思います」。硬さが出やすいタイプだが、気温の上昇とともに、確実に馬体は良化している。

 年明けから「一番取りたいタイトル」と尾関師が口調に力を込めてきた大一番。前年の最優秀短距離馬は出走機会3連勝中だ。ロードカナロアに並ぶJRAスプリントG1最多タイとなる3勝目を狙う。(西山 智昭)

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