【高松宮記念】短距離界の新星ファインニードル、大一番へ盤石の態勢

スポーツ報知
坂路で力強い動きを披露したファインニードル。叩いて馬体がさらに引き締まった

◆高松宮記念追い切り(21日、栗東トレセン)

 春のG1開幕戦、第48回高松宮記念(25日、中京)の追い切りが21日、東西トレセンで行われた栗東・坂路では、ファインニードルが絶好の動きを披露した。

 ファインニードルが盤石の態勢を整えた。川田を背に整地明けの栗東・坂路へ姿を現した短距離界の新星は終始、馬なりのまま駆け上がった。前日からの降雨でかなり重いコンディションだったが、馬任せでも脚いろは衰えることなく54秒3―12秒8で締めくくった。

 「先週、CWコースの併せ馬でしっかりやり、ジョッキー(川田)が課題を出してくれたことを踏まえて坂路でやりました」と説明した高橋忠調教師。課題の詳細は明かさなかったが、「クリアできていたし、しっかり動けていた」と納得の表情を浮かべた。

 前走のシルクロードSは18キロ増で快勝。「またがった感じがいつもとは違っていた」と調教をつける鵜木助手は指摘。手綱を執った川田も「これを使えばもう少し良くなるという感触でした」と良化途上だったことを認めていたように、叩いて体が締まり、大きな上積みを加え大一番に挑む。

 G1初挑戦だった昨秋のスプリンターズS(12着)は、5月から大きな休みなく連戦で臨んだ。しかし、今回は狙いを定めての挑戦。「去年は経験を積むという意味でG1を使ったが、今年は全く違う形で使える。真価を問われるレース」と高橋忠師は表情を引き締める。

 先週からモハメド殿下の所有馬がゴドルフィンに名義変更。勝負服も本家と同じ青に一新した。「ゴドルフィンの名義になって最初のG1に乗ることができてうれしく思います。本当にいい状態でここまできたので、一番いい結果が出てほしいですね」と川田。世界中で活躍するゴドルフィンブルーが、まずは尾張を席巻するか。(橋本 樹理)

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