【ダービー卿CT】ヒーズインラブ、重賞初挑戦V!藤岡調教師は康太騎手と初の親子重賞制覇!

スポーツ報知
ゴール寸前で差し切ったヒーズインラブ(左)。重賞初制覇を飾った

◆第50回ダービー卿CT・G3(3月31日、中山競馬場・芝1600メートル・良)

 第50回ダービー卿CT・G3は3月31日、中山競馬場で行われ4番人気のヒーズインラブ(藤岡康)がゴール寸前で差し切り、重賞初制覇を飾った。藤岡調教師は次男の康太騎手と初の親子重賞V。今年から国際招待競走に昇格したシンガポールG1へ挑戦するプランも浮上した。2着には6番人気のキャンベルジュニアが入り、3着に9番人気のストーミーシーが続いた。

 重賞初挑戦で、見事に結果を出した。道中は中団後方をリズムよく進んだヒーズインラブ。直線では1頭ぶん空いたスペースをついて鋭く伸びると、上がり最速タイの34秒1で差し切った。「よく頑張ってくれた。4コーナーの手応えが良かったし、スペースは狭かったけど本当によく伸びてくれた。力をつけてくれていると感じたし、もっともっと良くなってくる馬だと思う」。昨年7月以来、5戦ぶりの騎乗だった藤岡康は確かな成長を感じていた。

 全5戦で【2111】と好相性だった中山マイル戦での勝利に、藤岡調教師は「力をつけてきているとは思っていた。得意の中山だったし、折り合いがつくようになったのが一番かなと思う」と納得の表情。次男・康太とは初の親子重賞Vとなり、二重の喜びとなった。

 賞金を加算できたため初のG1挑戦が見えてきた。「海外プランの予定もあるので、安田記念(6月3日、東京)も含めて考えたい」と藤岡師。来年から国際招待競走に昇格するシンガポールG1のクランジマイル(5月20日、クランジ競馬場)へ参戦するプランが浮上しており、今後はマイル王を目指す戦いが始まる。(西山 智昭)

 ◆ヒーズインラブ 父ハービンジャー、母シーズインクルーデッド(父インクルード)。栗東・藤岡健一厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算17戦6勝。総収得賞金は1億3191万2000円。重賞初勝利。馬主は(有)シルクレーシング。

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