【中山グランドJ】オジュウチョウサン、レコード3秒6更新で3連覇!障害競走の獲得賞金歴代1位に

スポーツ報知
ライバルを圧倒したオジュウチョウサン(右)。J・G1・5連勝を達成した

◆第20回中山グランドジャンプ・J・G1(4月14日・障害4250メートル、中山競馬場、良)

 第20回中山グランドジャンプ・J・G1は14日、中山競馬場で行われ、1番人気のオジュウチョウサンが3連覇を含むJ・G1・5連勝を達成し、自身の最多優勝回数(障害グレード制導入の99年以降)を更新した。障害重賞9連勝で、テイエムオペラオー(8連勝)の重賞最多連勝記録を塗り替え、障害での重賞勝利数(9勝)、獲得賞金(5億3307万3000円)も歴代1位となった。

 「もうちょっと我慢したかったが、引っ張りきれない手応えだった」と石神が振り返ったように、3コーナーを過ぎて先頭に立つと、あとは独壇場。直線は温かい拍手を浴びながら差を広げ、従来のレコード(15年アップトゥデイト)を3秒6上回る4分43秒0で大差勝ち。記録ずくめの勝利に花を添えた。

 前哨戦を使えなかった影響は全くなかった。「調教できない時期もありましたが、この馬ならと思ってやってきました。楽な戦いにはならないと思っていましたが、完勝でしたね」と和田正調教師はホッとした表情を浮かべた。今後も海外には目を向けず、国内で戦い続ける方針。「もう勝ち続けるしかない。それを目指して、どこまでいけるかでしょう」と和田正師。絶対王者の記録更新は、まだまだ続きそうだ。(西山 智昭)

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド、母シャドウシルエット(父シンボリクリスエス)。美浦・和田正一郎厩舎所属の牡7歳。北海道平取町・坂東牧場の生産。通算22戦12勝(うち平地2戦0勝)。総収得賞金は5億3307万3000円(うち平地0円)。主な重賞勝ち鞍は中山グランドジャンプ・J・G1(16、17年)、中山大障害・J・G1(16、17年)。馬主は(株)チョウサン。

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