【福島牝馬S】秋山、キンショーユキヒメで史上5人目JRA全10場重賞制覇!「初めて人に言える記録を達成できた」

スポーツ報知
全10場重賞制覇を果たした秋山(中)。騎手仲間らに祝福され、はにかんだ笑顔

◆第15回福島牝馬S・G3(4月21日、福島競馬場・芝1800メートル、良)

 第15回福島牝馬S・G3は21日、福島競馬場の芝1800メートルで行われ、7番人気のキンショーユキヒメがゴール前首差で差し切り、重賞初制覇を飾った。秋山真一郎騎手(39)=栗東・フリー=は、史上5人目のJRA全10場重賞制覇を達成。2着はカワキタエンカが逃げ粘り、3着にデンコウアンジュが入った。

 快挙に自然と笑みがこぼれた。優勝騎手インタビューの秋山は「ちょっと届かないかな、と思ったが、最後の最後で変わったと思った。初めて人に言える記録を達成できたなと思いました」と喜びをかみ締めた。デビュー22年目のベテランらしい冷静さが光った。

 持ち味である末脚を生かすレース運びをイメージし、道中は9番手でじっと脚をためた。狙い通り、直線では上がり最速35秒4と力を発揮し「(中村調教師から)前が有利かもしれないが、この馬の末脚を生かす乗り方をしてほしいということだった」と、会心の騎乗に胸を張った。次走は、優先出走権を手にしたヴィクトリアマイル(5月13日、東京)を視野に調整していく。(坂本 達洋)

 ◆キンショーユキヒメ 父メイショウサムソン、母アップルティー(父サンデーサイレンス)。栗東・中村均厩舎所属の牝5歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算26戦6勝(うち地方1戦0勝)。総収得賞金は1億3960万円。重賞初勝利。馬主は礒野日出夫氏。

<1番人気・カワキタエンカ悔しい2着>

 迷わず逃げて粘り込みを図ったが、1番人気に応えられず2着。池添は「さすがにマークが厳しかったが、それでも直線は踏ん張ってくれたと思う。イレ込みに関しては前走よりも落ち着いていた」と悔しい表情だった。次走はヴィクトリアマイルへ向かう。

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