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【天皇賞・春】レインボーライン「右前肢ハ行」と診断される壮絶V

2018年4月30日6時0分  スポーツ報知
  • ゴール前でシュヴァルグラン(右)を首差かわしたレインボーライン

 ◆第157回天皇賞・春・G1(29日・芝3200メートル、京都競馬場、良)

 第157回天皇賞・春は29日、京都競馬場の芝3200メートルで争われ、ゴール前でインをついた2番人気のレインボーラインが首差差し切り、10度目のG1挑戦で初制覇を飾った。ゴール後、歩様に異変を察知した岩田康誠騎手(44)=栗東・フリー=はウィニングランを行わず下馬。優勝馬が「右前肢ハ行」と診断される壮絶なVだった。

 6万9000人の大観衆から、悲鳴にも似たどよめきが起こった。1、2コーナー中間付近。歓喜の瞬間から数十秒後。ウィニングランに移るはずだった岩田が、異変を感じてレインボーラインの背中から下りた。「ゴールしてから右前脚の歩様が怪しくなって…。(下馬して)歩かせていたらマシになっていたので、大きいけがではないと思うんですが」。右前脚を痛がるそぶりを見せたパートナー。馬運車へ乗り込む姿をただ見守るしかなかった。

 勝ち馬がいない異例の表彰式。関係者は皆、複雑な思いを抱えながら祝福を受けた。浅見調教師はその後、厩舎地区に直行して状態を確認。JRAを通じて「着順は最高でしたが、レース後の状況が状況なので、心苦しいです。次に向けて何とかケアしてあげたいです」とコメントした。診療所での診断結果は「右前肢ハ行」。幸い大事には至らなかった。

 人馬の息がぴたりと合った、完璧なレースだった。1周目のスタンド前は後方3番手。馬のリズムのまま少しずつポジションを上げていき、勝負どころとなる2周目の3コーナーで、有力馬を射程圏に入れた。ライバルたちの仕掛けからワンテンポ置き、満を持してスパート。残り300メートルで内へ進路を切り替えたことが決め手となり、うなりを上げた末脚で1番人気シュヴァルグランをかわした。

 「次も無事に出走できればと思っています」と岩田は祈るように話した。距離やコース、馬場を問わず常に全力を出し切り、G1挑戦10度目で悲願を果たしたステイゴールド産駒。レースでも見せた不屈の精神力で再びターフへ返り咲き、元気な姿と走りを見せてくれるはずだ。(吉村 達)

 ◆レインボーライン 父ステイゴールド、母レーゲンボーゲン(父フレンチデピュティ)。栗東・浅見秀一厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算22戦5勝。総収得賞金は4億5046万6000円。主な勝ち鞍はアーリントンC・G3(16年)、阪神大賞典・G2(18年)。馬主は三田昌宏氏。

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