【オークス】桜花賞馬アーモンドアイ、圧巻の伸び脚!ルメール騎手「今、間違いなく日本一の牝馬」

スポーツ報知
ルメールを背に雄大なフォームで駆けたアーモンドアイ(右)。2冠へ視界良好だ

◆オークス追い切り(16日・美浦トレセン)

 牝馬クラシック第2弾、第79回オークス・G1の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。桜花賞馬アーモンドアイは、自らギアチェンジしたラスト1ハロンで圧巻の伸び脚。騎乗したルメールは「この馬は特別かも。今、間違いなく日本一の牝馬」と2冠達成を確信した。きょう17日に枠順が確定する。

 2冠達成へ、準備は万全だ。桜花賞馬アーモンドアイは、美浦・Wコースの6ハロンからゆっくり進めると、直線では自ら手前を替えてギアアップ。1馬身追走した外レッドローゼス(4歳1600万)に一瞬で追いついた鋭さは言うまでもなく、この日のハイライトはゴール板通過後だ。

 ルメール「2角で(時計が)ゆっくりかな、と感じたので少し伸ばした。オークスはビッグレース。トップコンディションが必要なんだ」

 先週に続き騎乗したルメールはこの日、微妙なさじ加減を加えた。輸送があった“アウェー”阪神の桜花賞で西の強敵ラッキーライラックを撃破し、今回は“ホーム”東京で走れる。そのアドバンテージを、追い切りに反映させた。馬なりで6ハロン85秒0―12秒0。3歳牝馬ならこれで十分だろうが、輸送がないぶんを考え、ゴール後もしばらく手綱を緩めなかった。その裏には騎手、陣営の絶対的な信頼がある。

 国枝調教師「ハードというか、アーモンドアイにとっては普通と思えるメニューだから。息もすぐ入るし、心身ともに問題は全くない」

 ルメール「手前を替える所、力を抜く所。自分の仕事を本当によく分かっている。ウィークポイントがまだ見つけられないよ」

 型破りと思われたシンザン記念からの“直行”を豪脚で突き抜けた前走から一転。今度は新女王として樫の舞台を迎える。自身のオークス連覇が懸かるルメールは、くしくもレース当日が39歳のバースデーだ。

 ルメール「ラッキーライラックはきっと、リベンジに燃えている。でも、過去に乗ってきた馬でもこの馬は特別かもしれない。今、間違いなく日本一の牝馬。大きなプレゼント、ぜひ欲しいね」

 鞍上のその笑顔が、パートナーの順調さを何より物語る。最終デモを終えて、名牝誕生の態勢は整った。(川上 大志)

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