天皇賞・春制覇レインボーラインが引退 入線後に右前脚の腱、じん帯損傷 種牡馬入り

スポーツ報知
今春の天皇賞でG1初制覇を飾ったレインボーライン(左)

 今春の天皇賞でG1初制覇を飾り、入線後に右前肢ハ行を発症し休養に入っていたレインボーライン(牡5歳、栗東・浅見秀一厩舎)が「右前繋部浅屈腱(せんくっけん)不全断裂」のため6日、現役を引退した。同日付で競走馬登録を抹消された。

 浅見調教師によると、レース後に放牧へ出されていた滋賀県・ノーザンファームしがらきで経過をみていたが、当初の想定より症状が重かったという。「1か月くらい様子を見ながら待ってみたけど、症状が改善されませんでした。残念ですが、次の世代に遺伝子を残す仕事もあるので、そこでまた頑張ってもらおうということになりました」と苦渋の決断を明かした。

 同馬は今年の始動戦だった阪神大賞典を快勝し、続く天皇賞・春で悲願のG1初制覇を達成した。しかし、入線後に右前肢ハ行を発症。その後の検査で「球節後面(こうめん)の腱・じん帯の損傷」の疑いありとして経過を観察していたが、浅屈腱不全断裂という重傷だった。今後は7月にもけい養先の北海道新冠町の優駿スタリオンステーションへ移動し、来春からの種牡馬生活に備えるという。

 JRA通算成績は22戦5勝、獲得賞金は4億5046万6000円。主な勝ち鞍は16年アーリントンカップ・G3、18年阪神大賞典・G2、天皇賞・春・G1。

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