【マーメイドS】2年目の飛躍へ川又賢治騎手、スティルウォーターで重賞初勝利狙う

スポーツ報知
最軽量の48キロを背負うスティルウォーター。川又が勝利に導くか

◆第23回マーメイドS・G3(6月10日・芝2000メートル、阪神競馬場)

 第23回マーメイドS・G3(10日、阪神)で重賞初勝利を目指すのは、スティルウォーターに騎乗するデビュー2年目の川又賢治騎手(20)=栗東・フリー=。5月からフリーとして活動する20歳は昨年以上の勝ち星を挙げ、オーストラリアで武者修行する中学の同級生・坂井から刺激も注入された。17年青葉賞(12着)以来2度目の重賞は、最軽量の48キロを生かして、自身の存在感をアピールする。

 2年目の川又が、最軽量のハンデ48キロで出走するスティルウォーターで初重賞制覇を狙う。6日に栗東・芝コースで追い切りに騎乗。「ラストを伸ばす感じでしたが、思っていた以上。雨馬場でもしっかり走れていましたし、展開ひとつで十分チャンスがありそうです」と期待を膨らませる。

 所属していた森厩舎を離れてフリーになったのは5月から。「森先生には地方も含めてたくさんチャンスをいただきました。フリーになってからは、自分の時間をどう使うかを考えるようになりました」。平日は各厩舎の調教に精力的に騎乗。地道に努力を続ける姿勢が評価され、乗り鞍は順調に増えている。

 今年は1月の骨折で約2か月の離脱があったが、先週までJRA16勝、地方9勝。勝ち星もすでに昨年(JRA9勝、地方4勝)の倍近くに伸びている。今週は自ら売り込んでG3の手綱をゲット。「体重で苦労しないので、48キロでも余裕っす」と笑った。

 大きな刺激も受けた。「彼がいたから騎手になったと言っていいくらい」。1年先にデビューした中学の同級生である坂井が、豪州修業から一時帰国したのは先月のこと。帰国中の2週間は連日、食事をともにして近況を語り合った。「競馬学校時代から見習っている部分ですが、さらに真面目でストイックになっていました。高め合う存在になるためには、僕がもっともっと頑張らないと」。17年青葉賞(12着)以来、2度目の重賞挑戦。波乱決着の多い牝馬限定戦で爪痕を残し、今夏のブレイクにつなげる。(吉村 達)

 ◆川又 賢治(かわまた・けんじ)1997年11月19日、東京都出身。17年3月、栗東・森秀行厩舎所属でデビュー。今年5月1日からフリー。JRA通算448戦25勝。158.3センチ、44.9キロ。

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