モレイラ、今秋JRA騎手試験受験へ 香港メディア報じる

スポーツ報知
モレイラ騎手

 世界的なスタージョッキーのジョアン・モレイラ騎手(34)=ブラジル=が来シーズンは香港での騎手免許更新をせず、今秋、JRA騎手免許試験の受験に臨むことを7日、香港メディアが報じた。

 同騎手はブラジル生まれで2000年に母国でデビュー。09年4月、シンガポールに移籍して翌年から4年連続リーディング。13年9月6日には騎乗機会全勝の一日8勝を達成した。13年10月に香港に移籍。14/15年のシーズンから昨季まで3季連続で塗り替えてリーディングジョッキーに輝いている。

 日本では15年の第1回ワールドオールスタージョッキーズで優勝。短期免許で来日した16年8月に札幌競馬場でJRA最多タイ記録となる騎乗機会7連勝を記録した。モーリスでチャンピオンズマイル(16年)、サトノクラウンで香港ヴァーズ(同)、ネオリアリズムでクイーンエリザベス2世C(17年)、ヴィブロスでドバイ・ターフ(同)を勝っており、日本馬の海外G1での優勝請負人としての地位を確立している。

 JRA騎手免許試験は例年9月に一次試験(筆記は英語での受験も可能)が行われ、パスすれば、翌年1月に日本語で行われる二次試験に向かう。合格すれば、2015年のミルコ・デムーロ騎手、クリストフ・ルメール騎手に続く、3人目となる通年免許獲得となる。試験に向けて、すでに熱心に日本語の勉強をしているモレイラ。不合格の場合は母国のブラジルに戻って勉強を続け、翌年の合格を目指す決意を語っている。JRAへの移籍を本気で目指す「マジックマン」の動向に注目が集まる。

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