【宝塚記念・田中歩の馬と歩もう】時計かかる馬場なら欧州血統のワーザー出番

スポーツ報知
ワーザーに夢を託した田中歩さん。笑顔で上半期を締めくくりたい

◆第59回宝塚記念・G1(6月24日、芝2200メートル、阪神競馬場)

 G1土曜企画「UMAJO(うまじょ)報知」も、この宝塚記念が上半期ラスト。フリーアナウンサーの田中歩さんは、15/16年シーズンの香港年度代表馬、ワーザーを◎に推しました。時計がかかる馬場なら欧州血統の出番、との読みです。

 サッカーW杯では、日本が初戦を突破。励みになります。さぁ、競馬界では上半期を締めくくる宝塚記念です! G1馬5頭が参戦していますが、休み明けや成績不振だったり…。そこで目に留まったのがワーザー。週末は雨予報で、時計のかかる馬場になれば欧州血統の出番では、と思ったからです。父はマイラーのタヴィストックですが、産駒は中距離もこなしています。

 ワーザーといえば、2016年の香港ダービーで見せた末脚は今でも目に焼き付いています。クイーンエリザベス2世Cの走りも、さすが年度代表馬と思わせるものでした。前走(6着)は不利もあり、明らかに叩き台です。走りは堅実ですし、今回はベストな距離と右回り。鞍上も主戦のボウマン騎手となれば、軸にふさわしいでしょう。最終追い切りは阪神芝コースでラスト12秒2と軽快にフィニッシュ。状態面に不安なしです。

 対抗はヴィブロス。連覇を目指したドバイ・ターフでは着順こそ下げましたが、時計を大幅に詰めました。海外遠征のダメージはなく、気配も良好。1週前追い切りでは栗東・CWコースで6ハロン80秒8―11秒2を叩き出し、素晴らしい動きでした。直前は軽めですが、思惑通りの調整。軽視はできないでしょう。

 3番手はゼーヴィント。ここ2走は明らかに距離が長い印象でしたし、2000~2200メートルでは全て3着以内に入っていることからも距離短縮がプラスになります。中山、福島での走りを見ると、小回りが得意。今週は美浦・Wコースで楽に先着し、ラスト12秒5の好時計でした。充実期の今ならチャンスがあるでしょう。(フリーアナウンサー)

 【田中歩アナの印】

◎(13)ワーザー

○(10)ヴィブロス

▲(15)ゼーヴィント

★(16)キセキ

△(3)サトノダイヤモンド

△(7)パフォーマプロミス

△(8)ダンビュライト

 ◆田中 歩(たなか・あゆみ)茨城県出身。大学卒業後、客室乗務員を経てフリーアナウンサーに転身。現在、南関東地方競馬チャンネルのキャスターとして出演中。父は美浦の田中剛調教師。この春はG1・10レース中5レースを的中させている。

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