【阪神スプリングJ】オジュウチョウサンが復帰戦を制して障害重賞10連勝 次走は天皇賞・春を目指す

スポーツ報知
8R 第21回 スプリングジャンプ(J・G ) オジュウチョウサン(右)が逃げたタイセイドリームを楽に交わし、王者の貫禄を示す。 (カメラ・高橋 由二)

 3月9日の阪神8R、阪神スプリングジャンプ(J・G2、障害直線芝3900メートル、12頭立て)は、単勝1・1倍の断然人気に支持された2016、17、18年の最優秀障害馬、オジュウチョウサン(牡8歳、父ステイゴールド、美浦・和田正一郎厩舎)が勝利。昨年の中山グランドジャンプ(J・G1)以来、11か月ぶりの障害復帰戦、有馬記念以来(9着)の実戦を白星で飾り、自身が持つ障害重賞連勝記録を10に伸ばした。勝ちタイムは4分23秒6。

 スタートを五分に決めると、馬なりで先行集団へ。何度か先頭が入れ替わる流れにも動じず、淡々と飛越をこなした。勝負どころの3コーナーではタイセイドリームとの一騎打ちの形に。直線は最終障害でバランスを崩す場面があったが、余力たっぷりに抜け出し、2着に2馬身半差をつけて、大歓声のなか、ゴールを駆け抜けた。

 石神深一騎手は「思っていた通りの競馬ができました。(障害の実戦が)11か月ぶりということもあって3か所ほどミスはありましたが、体幹の強さと柔軟性で転ばずに結果を出してくれました」と安心した様子で振り返った。平地3戦を挟んだ影響については「変わらないのがいいところ。普段も今日の返し馬でも、僕のことを落とそうとする。元気いっぱいです」と8歳馬への不安を笑い飛ばした。

 和田正調教師は「あくまでダメージや、馬の回復具合を見ながら」と慎重に言葉を選んだが、注目の次走は天皇賞・春(G1、4月28日、京都)が本線。除外対象となるようなら、4連覇がかかる中山グランドJ(J・G1、4月13日、中山)に向かう方針だ。

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