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中学校がJリーグのクラブハウスに

2018年4月19日19時0分  スポーツ報知
  • J2水戸の廃校を利用したクラブハウスで実行委員会を開催、終了後にJクラブの社長たちは記念撮影

 10日、Jリーグの社長らが集まる「Jリーグ実行委員会」が、村井満チェアマンの提案により史上初めてJクラブのクラブハウスで行われた。場所は茨城・城里町にあるJ2水戸のクラブハウス。JR友部駅から車で約40分かかるが、大自然に囲まれ、空気の澄んだ場所だ。小高い場所に立つのは「アツマーレ」の愛称を持つ「七会(ななかい)町民センター」。門には「城里町立七会中学校」の文字が。15年3月に統合により閉校となった中学校で、そこに水戸のクラブハウス、七会支所の役場機能などが入っている。実行委員会の取材に訪れた報道陣にもその施設は公開された。

 J2水戸の加藤健一広報が「案内すると、みなさんが一番喜んでくれるのが、この場所です」と紹介したのが2階のミーティングルーム。元々は図書室で、本棚に江戸川乱歩の小説、百科事典からズッコケ三人組シリーズまでそのまま残っていた。木工室、金工室という通常の技術室にあたる場所は選手のロッカールームや浴室に。グラウンドは散水設備も整い、校庭が最高の状態の天然芝2面になっている。職員室があった場所では役場業務が行われていた。廊下の壁には運動部などの賞状もそのまま展示。公民館機能もあり、ヨガや文化教室も行われている。

 文部科学省の発表によると、2002年度から15年度までに全国で6811校が廃校になっている。少子化や市町村合併などの影響だ。「我々が七会中学校を引き受けたことによって、その歴史がまたつながった」と水戸の沼田邦郎社長。各クラブの社長も驚きの声を上げた。卒業生たちはまさか自分たちの通っていた学校がJリーグクラブのクラブハウス、練習場になるとは思っていなかっただろう。水戸は面白い“挑戦”を始めた。(記者コラム・恩田 諭)

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