【宏太’Sチェック】技術と経験に裏打ちされた札幌・早坂のクロス

2017年5月3日9時0分  スポーツ報知
  • 前節・磐田戦の前半16分の都倉のゴール(中央奥)は、早坂の鋭いクロスから生まれた

 ◆明治安田生命J1リーグ 第9節 磐田2―2札幌(30日・ヤマハスタジアム)

 札幌は2点リードを追い付かれはしたが、全員が戦っていたし、普通なら逆転されてもおかしくない流れだった。降格するチームというのはああいう試合を落とすもの。勝ち点1を取れたのだから、悲観することなどない。ゴールも素晴らしい形だったし、特に2点目は、アシストした早坂の能力を示すものだった。

 右からのクロスが、都倉の頭にピンポイントで合ったように見えるゴールだが、実はそうではない。早坂は蹴る前に都倉の位置をちらっと見て、相手GKと都倉の間の、嫌らしい所を狙って蹴っている。仮にピンポイントで合わせようとしたら、都倉の後ろに行ってしまう。右足でなく左足で蹴っているのも、そう判断し、ゴールから離れる軌道でなく、ゴールに近付くボールになるから。都倉が走ってくると確信し、あえて“アバウト”なボールを出した事が、完璧な得点につながった。

 ああいうボールは、技術に加え経験がないと蹴られないもの。どこに出せばゴールになり、相手が嫌がるかを分かっている早坂の存在は、札幌にとって大きいものと言える。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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