【W杯担当記者が推すキーマン】少ない決定機の質上げる香川の演出力

スポーツ報知
香川

 ロシアW杯を勝ち抜くための11人を選んだ。格上との対戦が待ち受ける1次リーグ。守備、我慢の時間がいつもより長くなる。時間帯によってはボールを外に出す、誰もいないスペースに蹴るといった「試合を壊す」プレーも必要になるだろう。守備を意識の中心に置き、数少ないチャンスをしっかりモノにする。恐れる必要はないが、自分たちが格下であるという意識は勝つためにも必要で、そういう判断が下せる選手を並べた。

 キーマンは香川になる。日本代表ではプレーする機会がほとんどなかったが、トップ下は彼が最も生きるポジションのひとつ。決定機の質を上げることができる。少ないチャンスを生かすために、10番の力は必要不可欠。そこにパスを供給する選手は、柴崎だ。スペインで守備、体格面にも不安がないことを証明している。両サイドは豊富な運動量と一発を持つ、岡崎、原口を配置する。

 サイドバックを起点とし、縦に速いサッカーを構築してきたハリル・ジャパンだが、攻撃の種類は決して多くない。ボランチがスイッチを入れることはほとんどない。そういった現状の課題を改善する11人でもある。(内田 知宏)

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