中島が切り札!初代表からW杯へ“シンデレラ”候補…ハリル監督「爆発的なもの持ってる」

スポーツ報知
中島翔哉

 15日に発表されたベルギー遠征(23日・マリ戦、27日・ウクライナ戦)の日本代表26人の中で唯一、初選出となったのがポルトガル1部ポルティモネンセMF中島翔哉(23)。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、アルジェリア監督時代に発掘した同国代表MFリヤド・マレズ(27)=レスター=を引き合いに出し、シンデレラボーイになることを期待した。

 ハリル・ジャパンの切り札になりうる男だ。中島を初招集したハリル監督は「ドリブラーでこんなに俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本にはいない。オフェンシブな部分で何かをもたらしてくれるのではないか」と大きな期待を寄せた。

 ポルトガルの地で爆発的な成長を遂げた。昨年8月末にF東京から1年間の期限付きで同国1部ポルティモネンセに移籍。「みんながゴールを狙い、失点を恐れないスタイルが自分に合っていると思った」と話していた男は、左サイドから果敢に仕掛けるドリブルを武器に、リーグ戦9得点をマーク。日本ではボールを持ちすぎる点を批判されたが、個の能力を伸ばし続け、A代表まで上り詰めた。

 日本のマレズになる可能性は十分ある。アルジェリアを率いていた指揮官は、2014年ブラジルW杯直前の5月に当時イングランド2部レスター所属のマレズをA代表デビューさせた。無名選手の抜てきに批判も浴びたが、本大会では16強進出の原動力に。「最後の最後でマレズを見つけたのは奇跡的でした。(中島が)最後の23人に入るかはまだ分かりませんが、資格があれば入れてもよいでしょう」と“まな弟子”の姿を重ねている。

 日本ではW杯イヤーにA代表デビューして本大会でメンバー入りしたのは、1998年フランス大会のMF小野、02年日韓大会のMF小笠原、三都主アレサンドロの3人だけ。「日本代表に選ばれればすごく光栄なこと」と話していた23歳が、シンデレラボーイになる。

 ◆中島 翔哉(なかじま・しょうや)1994年8月23日、東京・八王子市生まれ。23歳。東京Vの下部組織を経て、2012年9月に2種登録でJ2デビュー。同10月にプロ契約。14年にF東京に完全移籍後、富山へ期限付き移籍。同8月にF東京復帰。17年8月からポルティモネンセに期限付き移籍。16年リオ五輪では3試合に出場。164センチ、64キロ。既婚。血液型AB。

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