本田、W杯黄信号 約半年ぶり先発も結果残せないままピッチ去る

スポーツ報知
前半、攻め込む本田(カメラ・竜田 卓

◆サッカー国際親善試合 日本1―2ウクライナ(27日、ベルギー・リエージュ)

 日本はウクライナと対戦し、0―1の前半41分にDF槙野智章(30)=浦和=が日本代表通算1200得点となるゴールを挙げた。W杯メンバー23人入りへ崖っぷちのFW本田圭佑(31)=パチューカ=は約6か月半ぶりに先発したが、結果を残せず後半19分に交代した。

 非情の交代宣告が本田になされた。後半19分だ。1―1でチームがリードを奪えない状況で、本田は久保と代わってピッチを後にした。「個人的にはもちろん満足できないですけど、もうちょっとやりたかった」。悔しさを抱えながら、ベンチ前で出迎えたハリルホジッチ監督らスタッフ、ベンチにいた選手らと手を合わせた。

 昨年9月5日のロシアW杯アジア最終予選、サウジアラビア戦(ジッダ)以来約6か月半ぶりの先発。この日で国際Aマッチの出場試合数を93に伸ばし、MF今野(G大阪)と並び歴代9位とした。前半1分。自陣ゴール前で相手のクロスをスライディングしてブロック。同6分にはペナルティーエリア内のFW原口に通した。だが、ゴールにはつながらず。マリ戦と2戦合計84分の出場でW杯メンバー23人入りの当確ランプをともすことはできず。逆に黄信号がともった。

 前半、相手がサイドを中心に積極的に攻めていただけに、後半は運動量が落ちると予想。「最初の布石が後半より生きてくる場面での交代だった」と、ここから、というシーンで失意の交代だったことを明かした。その上で「もちろんもう少し見てみたい、と思わせられなかった自分に非がある」と反省した。

 10年南アフリカ、14年ブラジル大会と、主軸として日本を引っ張った背番号4。だが、3大会連続のW杯メンバー入りは厳しい状態にある。かつて自らがプレーしたロシアの地を踏めるのか。パチューカに戻り、ハリル監督を納得させる結果だけが求められている。

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