電撃解任・ハリルの後任は西野朗氏!田嶋会長「内部からの昇格しかないと思った」

スポーツ報知
ハリルホジッチ監督の後任に決まった西野朗技術委員長

 6月14日開幕のサッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が9日、電撃解任された。この日午後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が東京・文京区のJFAハウスで会見し、発表した。W杯出場決定後に代表監督が解任されるのは史上初だ。

 後任には西野朗技術委員長(63)が決定。2か月後のW杯を戦うことになった。「内部からの昇格しかないと思った」と田嶋会長は就任理由を明かした。

 ハリル監督については、「4月7日付けで契約を解除しました」と明言。「マリ戦、ウクライナ戦の試合の期間に置いて選手との信頼関係が薄れてきた」と解任の理由を明かした。

 ハリルホジッチ監督は15年3月に就任。昨年8月31日、W杯アジア最終予選・オーストラリア戦でW杯出場権を獲得したが、その後は低迷。欧州組を招集した試合は1勝1分け4敗で、3月のベルギー遠征ではマリに引き分け、ウクライナには完敗した。W杯不出場のチーム相手に内容の乏しい試合をしたことから本大会への不安が増大。解任論が浮上していた。

 ハリルホジッチ監督にはコートジボワールを率いた10年W杯南アフリカ大会開幕まで3か月余りの時期に解任された過去があり、自身2度目の悲劇となった。

 ◆西野 朗(にしの・あきら) 1955年4月7日、埼玉・浦和市(現さいたま市)生まれ。63歳。選手として浦和西高、早大、日立でプレー。攻撃的MFとして日本代表12試合で1得点。90年、現役引退。96年、アトランタ五輪では監督として28年ぶりに日本を本大会に出場させた。本大会ではブラジル代表を破る「マイアミの奇跡」を演出した。98~01年、柏、02~11年、G大阪、12年、神戸、14~15年、名古屋とJ1チームの監督を歴任。16年3月、日本サッカー協会の技術委員長に就任した。

サッカー

×