【なでしこ】W杯へ格上・オーストラリアに勝って決める!韓国と0―0

スポーツ報知
なでしこ韓国戦の先発布陣

◆サッカー女子 フランスW杯アジア予選兼アジア杯▽1次リーグB組第2戦 日本0―0韓国(10日・ヨルダン)

 【アンマン(ヨルダン)10日=小又風花】FIFAランク11位のなでしこジャパンは、1次リーグ第2戦で同16位の韓国と0―0で引き分けた。初戦のベトナム戦から先発5人を入れ替え。前半39分にFW岩渕真奈(25)=INAC神戸=の顔に相手のひじが当たり、出血。それでも激しい守備を見せ、終了間際には鋭い左足シュートも相手GKにはじかれた。勝てば8大会連続8度目のW杯出場権獲得が決まる一戦だったが、次戦に持ち越し。13日の第3戦では同6位のオーストラリアと対戦する。

 宿敵・韓国と0―0。8大会連続のW杯出場は持ち越しになったが、高倉麻子監督(49)は、奮闘したイレブンと握手を交わした。「勝ち点1は取った。(最終戦は)厳しい試合になると思いますけど、しっかり全員で戦って勝ち点を取りたい」と前を見据えた。

 ベトナム戦の快勝発進から中2日。勝てばW杯が決まる大一番で、指揮官は先発を5人入れ替えた。「韓国は(初戦で)オーストラリアを0に抑えたところから見ても堅守。いかに崩せるか」。2人の攻撃的MFに実績のある川澄と長谷川を起用し、必勝を期した。

 だが、堅守を崩せない。相手のプレスに苦しみ好機を作れず。後半はFW田中に代えてFW菅沢を投入。後半17分に左CKから菅沢がヘディングシュートを放つも、ボールは枠をとらえきれず。全員が体を張った守備で無失点に抑えたが、ゴールは奪えなかった。

 13日の1次リーグ最終戦ではFIFAランク6位のオーストラリアと対戦する。同11位の日本は昨年7月に対戦した際、2―4で完敗。格上の相手とW杯切符をかけて戦う。16年リオ五輪は予選で敗退。2年前に一度閉ざされた世界への扉を、新生「なでしこ」がこじ開けられるか。

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