【なでしこ】高倉監督50歳誕生日…豪州倒しアジア連覇で祝う!
スポーツ報知
【アンマン(ヨルダン)19日=小又風花】なでしこジャパンは20日(日本時間21日)、大会連覇を懸け決勝でオーストラリアと対戦する。13日の1次リーグ最終戦では試合終了間際に追いつかれ引き分け。この日、50歳の誕生日を迎えた高倉麻子監督は決戦での勝利を誓った。
高倉監督は公式会見で、「ゲームは生もの。みんなには強気でのびのびプレーして欲しい」と語り、優勝カップを前にオーストラリアのスタイチッチ監督と握手を交わした。
2016年4月、リオ五輪出場権を逃した佐々木則夫監督の退任を受けて、男女通じて初のA代表女性監督に就任。14年のU―17W杯では現代表のMF長谷川唯(21)=日テレ=、DF市瀬菜々(20)=マイナビ仙台=らを率いて、初優勝を果たした。長谷川は「当時、試合にあまり出られていなかったのに、メニーナ(日テレの下部組織)の練習を見に来てくれた」と感謝する。
A代表を指揮するようになっても新戦力の発掘に注力し、選手とのコミュニケーションを大切にする姿勢は変わらない。追加招集で5日に合流した初招集のMF阪口萌乃(25)=新潟=とは、準決勝・中国戦翌日の練習後に2人でジョギングし、「利き足どっちなの? 左もきれいなキックをしているね」と話しかけた。何気ない会話から選手との距離を縮めてきた。
50歳の誕生日に、「みんなが勝利をプレゼントしてくれるといいですが、新しいヒロインが生まれたらうれしいです。勝って明日みんなで喜びたい」と決意した。就任から約2年。新生なでしこが成長した姿を見せる。