【なでしこ】“女メッシ”横山久美が優勝弾「出来すぎ」

◆サッカー女子　フランスＷ杯アジア予選兼アジア杯　▽決勝　日本１―０オーストラリア（２０日・アンマン）

　【アンマン（ヨルダン）２０日＝小又風花】ＦＩＦＡランク１１位のなでしこジャパンは、決勝で同６位のオーストラリアに１―０で勝利し、５試合無敗で２連覇を果たした。途中出場のＦＷ横山久美（２４）＝フランクフルト＝が２試合連続ゴールを決め、ＰＫを止めたＧＫ山下杏也加（あやか、２２）＝日テレ＝を中心に守りきった。

　“女メッシ”と呼ばれた横山が、唯一の好機を逃さなかった。後半３９分、ＭＦ長谷川が左サイドからペナルティーエリア手前へラストパス。反転しながら合わせた横山は、ＤＦ２人をかわすと鋭い右足シュートをゴール右上に突き刺した。「絶対決めなきゃって。自分でもびっくり。出来すぎ」とはにかんだ。

　２０１０年Ｕ―１７Ｗ杯の準決勝・北朝鮮戦。１―１の後半２５分、ＤＦ５人の間を縫う巧みなドリブルからの決勝弾は、ＦＩＦＡ年間最優秀ゴール賞にノミネートされ、スーパー高校生として世に名を知らしめた。

　準決勝・中国戦に続く途中出場でＰＫ含む３得点。アジア・サッカー連盟によると今大会はシュート５本でチームトップの４得点。「１１人だけじゃなくてベンチ全員の気持ちを背負って戦えた。うぬぼれずＷ杯でいい結果を出したい」と気を引き締めた。