西野監督、岡崎も見られず…観戦4試合でプレー見られたのはわずか1人

スポーツ報知
西野朗監督

 【ドルトムント(ドイツ)5日=金川誉、本田千尋】日本代表の西野朗監督(63)が5日、イングランド・プレミアリーグのレスター―ウエストハム戦を視察し、FW岡崎慎司(32)=レスター=と面談した。岡崎は左足首痛のためベンチ外で3試合連続不出場。また、ドイツ1部のドルトムントMF香川真司(29)もホームのマインツ戦でもベンチ外となり、11試合連続欠場となった。精力的に欧州各地で面談を行った西野監督だが、観戦4試合でプレーを見られたのはわずか1人。欧州組の厳しい現状に直面した格好だ。

 目当てにしていたFW岡崎もピッチに立つことはなかった。西野監督はここまでの滞在でDF吉田、MF柴崎、MF井手口、岡崎の4試合を視察したが、プレーをチェックできたのは吉田だけ。プレーから状態を推し量ることはかなわず「けがを持っているメンバーは少し焦りではないけど、(W杯への)可能性を最大限求めたいというところを感じました」と思いを吸い上げるにとどまった。

 この日の試合前には岡崎と面談した。左足首が重症ではないことを確認。岡崎も「最後は自分がプレーで証明しなければいけない」と話し、残り2試合でピッチに戻り、W杯へ向けた最後のアピールをする考え。一方、岡崎よりも難しい状況に置かれているのが香川だ。2月10日のハンブルガーSV戦で左足首を痛め、4月29日のブレーメン戦でベンチ入りするまでに回復したが、この日は再びベンチ外。現地では足首に軽い問題を抱え、2日の練習を休んだことが報じられた。

 ドイツ1部の今季日程は1試合を残すのみ。3位のドルトムントはマインツ戦の敗戦により、来季の欧州CL本大会出場権が与えられる3位以内を確定させることができなかった。最終節も結果を求める戦いとなることから、11試合不出場で負傷明けの香川に出番が回ってくるかは不透明。今季中に復帰できないままW杯メンバー入りとなれば、岡崎が約2か月、香川は約4か月、公式戦のピッチから遠ざかった状態で代表に合流することになる。

 西野監督は欧州視察で吉田、柴崎、井手口、乾、長谷部、香川、浅野、酒井宏、岡崎と面談し、「間違いなく全員が(W杯の)リストに入りたいと思っている」と感じ取った。ハリルホジッチ前監督(65)とは異なり、所属クラブで試合に出ていないことが即メンバー落ちにつながるとは考えていないが、限られた時間で難しい判断を迫られることになりそうだ。

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