【なでしこ】U20W杯初優勝!女子ワールドカップ3カテゴリー制覇は世界初の快挙

スポーツ報知

◆U20女子W杯▽決勝 日本3―1スペイン(24日、フランス・ヴァンヌ)

 日本がスペインを下して、U20女子W杯で初優勝した。日本は前半38分にMF宮沢ひなた(18)=日テレ=のゴールで先制。後半12分にFW宝田沙織(18)=C大阪堺レディース=、同20分にはMF長野風花(19)=仁川現代製鉄=が追加点を挙げて逃げ切った。来年フランスで開催される女子W杯での女王奪還、そして東京五輪での金メダルへ向けて、なでしこジャパンの競争も激化しそうだ。

 初めて臨んだU20女子W杯決勝の舞台。序盤、日本はスペインにボール保持率で上回られて苦しい時間帯が続いていた。日本はグループリーグでスペインと同組で0―1で敗れていた。

 しかし前半38分、宮沢がペナルティーエリアすぐ外の正面やや右でボールを持ち替えて相手DFを惑わせると、一瞬の隙を突いて強烈ミドルシュート。するとボールはゴール左上に突き刺さり1点を先制した。

 直後には相手のミドルシュートをGKスタンボー華(19)=INAC神戸=が横っ飛びでセーブ。世界の頂点を目指すチームの士気がさらに上がった。

 後半に入ると、試合は日本ペースに。同12分に左サイドでボールをつないでFW宝田沙織(18)=C大阪堺レディース=が抜け出すと、今大会5得点目となるゴールで追加点。同20分にはMF長野風花(19)=仁川現代製鉄=が今大会初ゴールで3点目を決めた。その後、1点を失ったが逃げ切り。試合終了間際には敵陣深くでショートパスをつなぎ、現地の観客から「オーレ!」とかけ声も飛ぶほどで、終わってみれば完勝だった。

 女子代表は11年にフル代表がW杯初制覇。U17も14年に同年代のW杯で優勝。今回のU20W杯優勝で、女子代表では世界で初めてとなる全カテゴリVを達成した。

 今回のU20代表の世界制覇は、現在インドネシアで開かれているアジア大会に挑んでいるなでしこジャパンにとって朗報となるだけでなく、競争激化という面でも刺激になりそう。来年フランスで開催される女子W杯、そして20年の東京五輪へ向けて、ファンにも楽しみが増えそうだ。

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