清水U12清水、静岡勢16年ぶり少年サッカー制覇へ「一体感」

スポーツ報知
初優勝を目指す清水U―12清水イレブン

 報知新聞社後援第41回全日本少年サッカー大会が25日、鹿児島で開会式が行われ、26日から熱戦がスタートする。県代表は初出場の清水エスパルスU―12清水。大会2週間前にエースの星戸成(6年)が故障離脱するピンチを迎えたが、イレブンは一丸で初優勝を狙う構えだ。初戦は1次ラウンド第1節でMIRUMAE・FC(岩手)と対戦する。

 大舞台に臆することなく挑む。チームは創設3年目で全国大会初出場。田村天主将(6年)は「自分たちは元気があるチーム。それを試合で生かして優勝を目指していきたい」と言い切った。

 アクシデントが発生したのは11日。本番2週間前に、星戸が左足首を骨折。大会出場が絶望的となった。それでも下を向く選手はいない。「ピンチをチャンスに変えたい」と田村。基本布陣は3―3―1だが、通常サイドを務める江口立樹(6年)をトップにコンバートしてしのぐ。

 自身も股関節痛から復帰したばかりの江口だが「調子はいい。得点王を取りたい」と気合を入れた。今季、トップチームのアイスタでの試合はほぼすべて観戦。プレースタイルが似ているFW北川に熱視線を送ってきたという。渡辺誠監督(37)も「スピードがあり、飛び出しのタイミングもいい」と期待を込める。

 守備のキーマンは3バックの一角を務める田村。「相手をつぶす時が一番やりがいがある。DFは1失点でもしたらヒーローにはなれない。できる限り0を続けたい」と目を光らせた。

 今季は3月のしずぎん杯、6月のフジパン杯といった県タイトルを奪取。チーム全体に自信がみなぎっている。「練習でもパスワーク、コミュニケーションを取って一体感が出てきている」と江口。県勢の優勝となれば01年の静岡FC以来。一つになって16年ぶりの快挙を目指す。(武藤 瑞基)

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