【高校サッカー】小嶺采配ズバリ!長崎総科大付3発快勝

スポーツ報知
ベンチから指示する長崎総科大付・小嶺監督

 ◆第96回全国高校サッカー選手権大会▽1回戦 長崎総科大付3―0中京大中京(31日・フクダ電子アリーナ)

 長崎総科大付(長崎)は小嶺忠敏監督(72)の采配がさえ、中京大中京(愛知)に3―0で完勝。C大阪内定のFW安藤瑞季(3年)も追加点を奪った。

 国見監督時代にFW大久保嘉人(35)ら数々の名選手を育てた長崎総科大付・小嶺監督が、異例の采配で初戦を飾った。公式戦初出場の島田を中盤で先発起用したが、前半13分にDF嶋中と交代させた。「頭が混乱していた。これは破綻すると思い、早めに交代した」。その4分後、嶋中がCKのこぼれ球から右足で先制。名将の判断がチームの攻撃に火をつけた。

 C大阪内定の高校NO1FW安藤は2―0の終了間際、冷静に右足でダメ押しの3点目。鹿児島城西FW大迫勇也(現ドイツ1部ケルン)の大会最多10得点超えを目標に掲げており「ここで活躍すれば周りの注目も上がる。でもチームが勝つことが一番」と初の全国制覇を見据えている。

 国見で2連覇(00、01年)を含む戦後最多タイ6度の優勝に導いた小嶺監督は本格指導7年目の今季、全国高校総体で8強へ導いた。「いろいろな失敗、試行錯誤を重ねて歴史を作ったチームは、やっぱり勝つ確率が高い。ウチはまだ赤ん坊と一緒」。名将に油断は全くない。(小又 風花)

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