【高校サッカー】決勝弾の富山第一・坪井、応援マネ高橋ひかるに「たくさん決めれば会えるかも」

スポーツ報知
前半26分、先制ゴールを決めた富山第一・坪井(手前)

◆第96回全国高校サッカー選手権大会 ▽1回戦 富山第一1-0東海大熊本星翔(31日・等々力競技場)

 3年連続28度目出場の富山第一(富山)は1―0で東海大熊本星翔(熊本)を下し、2回戦へ進出した。前半26分にJ2徳島入団が内定しているFW坪井清志郎(3年)が決めた先制点を守りきった。

 富山第一がエース・坪井の先制弾を守りきり2回戦へ駒を進めた。

 前半26分。ゴール前の混戦の中、「前に人がたくさんいた。思い切り振り抜きました」と坪井が放ったシュートは、相手DFに当たりゴール右へと吸い込まれた。自身選手権初ゴールとなった10番は「自分が決めて勝ちたいと思っていた。うれしかった」と喜んだ。終盤の猛攻をしのぎ、東海大熊本星翔を下したチームは3年連続で初戦を突破。大塚一朗監督(53)は「等々力で勝ったのは初めて。『新しい歴史を作ろう』と選手に話していた。坪井が点を取れて良かった」と、奮闘したイレブンをたたえた。

 “女神”にささげるゴールだ。30日の開会式で、大会応援マネジャー・高橋ひかる(16)を生で見た坪井は「いいっすね」と絶賛。2014年に父子鷹で選手権を制した大塚監督と主将のMF大塚翔=関学大4年=は、当時応援マネジャーを務めた松井愛莉(21)とテレビ共演している。坪井は「たくさん決めれば会えるかもしれないですね」と再会へ目を輝かせた。

 2回戦は優勝候補の東福岡(福岡)が相手だ。坪井は「前へ前へ出てくるチーム。DFラインの裏を突いていきたい」と狙いを語った。夏の練習試合では6―3で勝利、自身も1ゴールを決めており苦手意識はない。大会目標を「得点王プラス10ゴール」と坪井は宣言。日本代表FW大迫勇也(27)=ケルン=が第87回大会で記録した1大会最多得点記録の10得点を目指すエースが、富山第一を4年ぶりの頂点へ導く。(尾田 敏成)

 ◆坪井 清志郎(つぼい・きよしろう)2000年2月1日、富山県出身。17歳。井波小を卒業、井波中ではカターレ富山U―15に加入。172センチ、64キロ。家族は両親、妹、弟。血液型B。好きな選手はネイマール。

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