【高校サッカー】準決勝の上田西―前橋育英は小嶺忠敏監督の教え子対決

スポーツ報知
試合前、笑顔を見せる上田西・白尾秀人監督

 第96回全国高校サッカー選手権大会準々決勝が5日行われ、上田西(長野)、前橋育英(群馬)、矢板中央(栃木)、流通経大柏(千葉)が4強入りした。

 準決勝は6日に埼玉スタジアム2002で、上田西―前橋育英、矢板中央―流通経大柏のカードで行われるが、上田西―前橋育英のカードはともに指揮官が長崎総科大付の小嶺忠敏監督(72)の教え子の対決となった。

 上田西の白尾秀人監督(37)は鹿児島・与論島の出身。高校2年まで与論高でFWとしてプレーしたが、高校3年で小嶺監督が指揮を執る国見高に転校した。「兄が大商大にいて、兄が弟を国見高でプレーさせてくれと大商大の先生に頼んだんです。そうしたら、大商大の先生から小嶺監督に連絡が行って、小嶺さんが与論島まで来てくれて…」と白尾監督。

 国見に転校し、全国高校選手権に出場。1回戦で松商学園(長野)に2―1で勝ったが、2回戦で金光一高(大阪)に0―2で敗れた。卒業後は国士舘大に進学。大学時代は関東大学リーグで得点王を獲得し、ユニバーシアード(北京)では金メダル獲得にも貢献した。

 12月27日には埼玉県内で小嶺監督率いる長崎総科大付と練習試合を行った。前半は1―1だったが、後半にC大阪入りが決まっているFW安藤に2点を奪われ、1―3で敗れた。「ずっと声をかけて頂いている。ちょっと怖いですけどね」と恩師への感謝の気持ちは忘れてはいない。

 前橋育英の山田耕介監督(58)は島原商時代に小嶺監督の下で主将を務め、小林伸二氏(前清水監督)とともに1977年の全国高校総体優勝を果たした。現在は前橋育英高の校長も務める名将だ。

 果たして“小嶺チルドレン”同士の対決はどちらに軍配が挙がるのか。指揮官のタクトからも目が離せない一戦だ。

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