【鹿島】内田篤人、代表復帰へ23日国内初陣 ハリル指令は鹿島での定位置奪取

スポーツ報知
新体制発表に出席した鹿島新加入の(左から)DF犬飼、FW山口、DF内田、DF安西、GK沖

 鹿島は10日、鹿嶋市内で今季の新体制発表を行った。逆転でのロシアW杯メンバー入りを目指す元日本代表DF内田篤人(29)が、23日にキャンプ地の宮崎で行われる今季初の対外試合・テゲバジャーロ宮崎(JFL)戦で実戦復帰する見込みとなった。

 言葉を選びながら、内田は日本代表への思いを口にした。「呼ばれるかもという気持ちは日本国民全員が持っていい。俺が持っていてもいいでしょ。日本国民全員がライバル。新聞を読んでいる高校生だったりおじさんも呼ばれるかもしれない。時間は半年ある」。独特な言い回しの“内田節”の中に、代表復帰への強い思いが見え隠れした。

 鹿島は今季初陣のACL1次リーグ上海申花戦(2月14日)までに対外試合5試合を行う予定。関係者によると、初戦は23日に行われるテゲバジャーロ宮崎戦。シーズン最中の欧州からの合流で「(ドイツで)練習中からガツガツやっていた」と語る内田の仕上がりは、1か月以上のオフを挟んでいた他選手より良好。この試合が内田の国内復帰戦になることが濃厚だ。

 内田は「(代表に)入ってないので何とも言えない」と前置きした上で「ボールを取って速く。でもそれは世界のどこでも初歩的なこと」とキッパリ。「ミーティングの1番始めに言われることを、日本人は取り入れすぎる。監督の言うことは半分くらい聞いていればいい」と持論を展開した。

 直球指導で厳格なハリル監督の“潤滑油”となる役割が、プレー面でもチームマネジメント面でも求めてられている状態。すでに日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)からは、鹿島で開幕から定位置をつかむことが復帰の条件になることを直接伝えられている。鹿島のタイトル奪取へ全力を注ぐことを第一に、代表復帰を目指していく。

 これまでの招集傾向から、W杯でサイドバックに与えられる枠は4つ。長友佑都(31)=インテル=、酒井宏樹(27)=マルセイユ=、酒井高徳(26)=ハンブルガーSV=は濃厚とみられ、残すは1枠。宮崎の地で、2015年3月のウズベキスタン戦以来の代表復帰への第一歩を踏み出す。(岡島 智哉)

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