【札幌】福森、新背番「増さんの」5…昨年末変更打診即答「つけたい」

スポーツ報知
福森晃斗

 J1北海道コンサドーレ札幌DF福森晃斗(25)が、思い入れのある新背番号で今季を戦う。2015年の札幌加入後、昨年まで3年間つけていた24番から5番に変更されることが、11日までに決まった。昨季、チーム最長の、のべ2929分に出場した福森が、プロ入り後初のひと桁番号で、名実ともチームの顔になっていく。

 昨年末、クラブからの番号変更打診に「つけたい」と即答した。その根底には札幌を離れた男たちの存在がある。昨年の背番号5は、DF増川隆洋(38)。福森が兄貴分と慕い、私生活でも最も長く時を過ごしてきたが、増川は昨オフで契約満了となった。札幌に深い愛着を持ちながら、去らざるを得なかった先輩の思いも受け「増さんの番号なら」と意志を引き継いだ。

 16年には、今季、J1名古屋に完全移籍した、同学年のDF櫛引一紀が5番をつけていた。J1川崎から札幌へ移籍後、親しい選手も少ない中で意気投合した親友の番号を背負い、今季は敵として対戦することになる。

 昨季は、精度の高い左足からのFKで3得点を挙げた福森だが「もっと(点を)取れたし、取らないと」と前しか見ていない。11日は宮の沢でピッチにこそ出なかったものの、3日連続で自主トレに参加するなど意欲は満々。背番号に恥じない活躍を見せる準備は進んでいる。(砂田 秀人)

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