【仙台】GK関、リアクショントレで「瞬発力&野性味磨いてます」

スポーツ報知
ボールに反応する関(右は川浪)

 J1ベガルタ仙台は、沖縄キャンプ6日目の20日、午前と午後の2部練習を実施。午前のGK練習では、死角から出され、はじかれたボールに対し、キーパーが瞬間的に反応するユニークなトレーニングが行われた。GK関憲太郎(31)は「キーパーリアクションのトレーニング。感覚を研ぎ澄ませて反応する瞬発力、野性味を磨いています」と汗をぬぐった。

 ピリッとした空気をまとった関は、精神も研ぎ澄ませていた。関の背後から供給されるボールを、石野智顕コーチ(41)が板を使ってボレーシュートやダイビングヘッドのような威力で打ち返す。ベテランGKはそれに反応してキャッチするが、続けて今度は、背後から前方の箱に向かって蹴られたボールが跳ね返ってきた。それに関は横っ飛びで食らいついた。昨年から採用された反応力を高めるトレーニングに、石野コーチは「(キーパー陣は)1本1本に集中していた。見えないところから来て跳ね返るボールに反応することはかなりの集中力を使う。これをさらに早くしていきたい」と話した。

 昨季、14試合に先発出場しゴールを守った関。今回のキャンプでは「もう一回、自分のプレーを見つめたい。あらゆるボールに飛びついていく野性的な部分を出していきたい」と目をぎらつかせた。190センチを超える後輩キーパーのシュミット・ダニエル(25)、川浪吾郎(26)とのしれつな正GK争い。178センチの関は鋭い動きで、さらに大きな存在感を見せる。(小林 泰斗)

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