【磐田】中野＆伊藤弾！新戦力が初試合から全開アピール　名波監督「結果が出るのは大切なこと」

◆練習試合　ヴィアティン三重３―２磐田＝３０分×３本＝（２４日、ヤマハスタジアム）

　今年初試合で期待の戦力が大爆発だ！　Ｊ１ジュビロ磐田は２４日、ＪＦＬのヴィアティン三重と３０分×３本の練習試合を行い、１本目４分にＵ―２１日本代表ＭＦ伊藤洋輝（１８）＝磐田Ｕ―１８＝が、先制ゴール。３本目７分にはＤＦギレルメ（２９）＝パイサンドゥ＝の左クロスにＦＷ中野誠也（２２）＝筑波大＝が頭で合わせた。試合は２―３で敗れたが、今年の活躍を予感させた。

　１８８センチのルーキーが丁寧にゴール右隅を狙い澄ました。１本目の４分だ。ＭＦ伊藤がＭＦ山田大記（２９）のパスを受けると、左足一閃。「ベッキー（ＦＷモルベッキ）が中に入っていなかったので思い切った」。１９日までＵ―２３アジア選手権（中国）に“飛び級”で招集。グループリーグ・北朝鮮戦で２アシストの絶好調男が１８年ジュビロ初ゴール。ボランチが本職ながら、この日はＤＦで出場。「ＤＦは勉強になる」と振り返った。

　新しい攻撃の形も見えた。３本目から左ウィングで出場したギレルメが“キレッキレ”の動きを披露。左サイドでボールを受けると相手選手を抜き、中央へカットイン。同７分には相手ＤＦを振り切って左クロスを上げ、ファーサイドのＦＷ中野が高くジャンプし、頭でズドン。「俊さん（ＭＦ中村俊輔）がニアサイドに入ると言っていたので、ファーサイドへ行った。ギレのボールで決まったようなもの」と新外国人の高い技術に脱帽した。

　“磐田の誠也”は２２日に秋葉山本宮秋葉神社で行われた必勝祈願で「ケガなく、多くのゴールを決められるよう」にと願った。思いが通じたかのような“神ってる”クロスでプロ初ゴールを決めた。名波浩監督（４５）も「結果が出るのは大切なこと」と目を細める。２６日からは鹿児島キャンプ。薩摩の国でさらなる磨きをかける。（山田　豊）