【仙台】西村、平山の分まで…「今年はやってやる。結果残したい」

スポーツ報知
全体練習後、最後の一人になるまでピッチで練習した西村

 小雨の降るピッチで、J1ベガルタ仙台のFW西村拓真(21)は全体練習後、最後の一人になるまで練習に励んでいた。「相太さんの分も今年はやってやる。結果として残したい」。26日に現役引退を発表したFW平山相太(32)はキャンプ前、目をかけていた西村に引退することを告げ、「俺の分もやってくれ」とエールを送っていた。

 26日は午前中に糸満市内の海岸でフィジカルトレーニング。午後はグラウンドでボールを使い汗を流した。西村はシュート練習では強烈なシュートやダイビングヘッドを見せ、「キャンプ前に聞いたときは、何でって思ったし、悲しかった。(平山からエールをもらい)キャンプから強い気持ちをもっている」と闘志を燃やして練習に臨んでいる。

 昨季、クラブ初のルヴァン杯4強入りに貢献した西村は、ニューヒーロー賞を受賞。リーグ戦では主にシャドー(下がりめのFW)の位置で17試合に先発した。「相太さんから技術的な部分だけでなく、FWの自覚と考え方を教えてもらいました」と平山の教えを飛躍のシーズンにつなげた。

 西村は得点、結果を残したいと繰り返し言葉にしてきた。平山の思いを背負い新たな“怪物ストライカー”を目指す。(小林 泰斗)

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