【仙台】3人主将のひとり奥埜に渡辺監督期待「一皮むけて」

スポーツ報知
「煌け!ベガルタ」の横断幕を背にランニングをする仙台イレブン(右から5人目は奥埜)

 J1ベガルタ仙台は30日、宮崎・延岡市での2次キャンプをスタートさせた。29日に1次キャンプの沖縄・糸満市で行われた練習試合のリカバリートレーニングが行われ、選手たちは約45分ランニングやストレッチなどでコンディションを整えた。3人主将のひとり、MF奥埜博亮(28)は、今キャンプのテーマに「一番は試合勘を取り戻していくこと」を挙げた。

 奥埜はピッチを踏みしめ、選手たちを先導するように前方で走った。「声を出すことや、いろいろ自分にできることを考えています。プレーに責任をもってやらないと。試合でもみんなの話を聞いて、まとめることもしないといけないと思っている」と主将の役割を認識しながら、キャンプに臨んでいる。

 今季、MF富田晋伍(31)、DF大岩一貴(28)と共に主将を任された奥埜。29日のJ1鳥栖との練習試合(45分×2本)では、ボランチの位置で出場した。キャプテンマークを巻き、「周りを生かすのが僕の特徴。みんなが気持ちよくプレーできるようにしていきたい」と攻守で試合を支え、計3―2の“勝利”に貢献した。渡辺晋監督(44)も「ボランチはこのチームの心臓」と話し「マイペースなのが彼の良さだけど、チームメートや周りから(主将として)見られることや、(自分の考えなどを)人に伝えていくことで、責任が出てくる。一皮むけてほしい」と、奥埜のさらなる成長に期待をかけた。

 チームが掲げる目標が、今年の奥埜の目標でもある。「(リーグ戦の)トップ5と、カップ戦でのファイナリスト。チームとしての勝負強さ、技術を身につけていきたい」。リーダーとして、自分自身、そしてチームの底上げを図る。(小林 泰斗)

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