【清水】J3に攻撃機能せず完敗 指揮官「50点」

スポーツ報知
DF2人に囲まれながらシュートする鄭大世(中)

◆練習試合 鹿児島1―0清水=45分×2本=(2日・ふれあいスポーツランド)

 J1清水エスパルスは2日、今キャンプ初実戦となるJ3鹿児島との練習試合(45分×2本)を鹿児島ふれあいスポーツランドで行い、0―1で完封負けを食らった。守備がはまらずに主導権を握られ、理想とした攻撃の形を作れなかった。ヤン・ヨンソン監督(57)も「50点」と辛口採点。次は中2日で、5日にJ1長崎と練習試合を行う。

 突きつけられた現実は甘くなかった。鹿児島は昨季J3で4位。2カテゴリー下から1点も奪えず、ヨンソン監督は「攻撃の創造性がなかった」。報道陣から収穫を問われると、数秒間口ごもってしまうほど見せ場は少なかった。キャンプ初日に98点を与えていた指揮官だが、この日は「50点。選手も納得してないと思う」と手厳しかった。

 序盤からボールを奪えず、押し込むことができない。クロスにFW鄭大世が合わせるシーンもあったが、全体に連係不足が目立った。ボランチに入ったMF河井は「攻守ともハッキリした形がない。相手に対し、受け身になりすぎていた」と反省。最年長37歳のGK西部は「サッカーうんぬんの問題じゃない。開幕で鹿島にボコボコにされてから気付くようじゃ遅い」と消極的な姿勢に苦言を呈した。

 1本目の41分には左サイドを崩され失点。指揮官は「周りの状況が把握できていない」と指摘した。この日の最終ラインで昨季レギュラーだったのはDF松原だけ。スキのない守備網の構築にはまだ時間がかかりそうだ。

 25日の開幕まで、残りの実戦は3試合。テセは「監督を信じて付いていく」と言った。修正に使える時間は、決して多くはない。(武藤 瑞基)

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