【磐田】山田、2戦連発 ボランチで好守存在感

スポーツ報知
ドリブルで前へ出るボランチの山田

◆練習試合 磐田4―0鹿屋体大=30分×4本=(2日、鴨池補助競技場)

 J1ジュビロ磐田・山田大記(29)が2日、ボランチで練習試合・鹿屋体大戦に先発し、2戦連発となる先制ゴール。トップ下・中村俊輔(39)の好パスを起点にした一撃で、新旧10番の“縦ライン”における連携の良さを披露。開幕に向け、新たなオプションが加わった。試合は磐田が4―0で勝った。

 ボランチ・山田は、猛然とゴールへダッシュした。1本目の28分、トップ下の中村がセンターライン付近でFWアダイウトンへロングパス。アダが相手DFを引きつけると、走り込んできた山田へパス。山田は右足で冷静に押し込み先制点を奪った。「アダがうつかと思ったけど、折り返してくれた。点を取るのは大事なこと」と笑顔で話した。

 新旧10番の“縦ライン”が開通した。山田は本来、トップ下や左サイドなど2列目が本職。この日はボランチで先発すると、攻守に存在感を発揮。山田は「俊さん(中村)が(後ろに)引いてきてくれると、ゲームメイクしやすかった」。俊輔も「(山田とは)初めてだけど、いろいろなことができた。相性は良かったね」と振り返った。

 カールスルーエでは主にボランチ起用で経験を積んだ。元々ゴールに近い位置でプレーしていた山田の姿は名波浩監督(45)が話す「前に出るボランチ」も体現できそうだ。山田は「今年は(ロシアW杯の影響で)連戦が続き、メンバーが欠けることもある。常に試合へ出るためにもボランチでも準備する」。MF川辺駿(22)が広島に移籍する中で、新たに見えたボランチ像。昨夏の日本復帰後、ケガなどに苦しんだ男が名波ジュビロに色を加えていく。(山田 豊)

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