【仙台】庄司、CKピタリ!3戦連続アシスト「大きな武器になる」

スポーツ報知
1本目29分、庄司がコーナーキックで2アシスト目を挙げる

◆練習試合 仙台7-0V大分=45分×2本、仙台3―0宮崎産業経営大=30分×1本(2日、宮崎・延岡市西階陸上競技場)

 J1ベガルタ仙台は延岡キャンプ4日目の2日、延岡市西階陸上競技場でJFLのヴェルスパ大分と45分×2本、宮崎産業経営大と30分×1本の練習試合を行った。今季J2岐阜から新加入のMF庄司悦大(28)は大分戦で先発し、2アシストの活躍。守備的MF(ボランチ)で正確なパスを武器に、7―0の快勝に貢献した。チームは宮崎産業経営大にも3―0で勝利した。

 庄司の右足が勝利を手繰り寄せた。大分との練習試合1本目の3分、ペナルティーエリアの右でパスを受けた庄司は「スペースが見えた」と、ゴール前に走って来たFW阿部拓馬(30)へ向けて右足を振り抜いた。グラウンダーの高速クロスに、阿部が右足を合わせて先制ゴールだ。2―0の同29分には、右足のコーナーキック(CK)でDF平岡康裕(31)のヘディングゴールをアシスト。「監督には、シーズンが始まる前から(CKを蹴る)準備をしておけと言われている。感覚的には悪くない。周りともっと合わせていければ大きな武器になると思う」と自信をのぞかせた。

 今季、J2岐阜から完全移籍加入した庄司は、昨季J2でリーグトップとなる4101本のパスを供給した。仙台でも、ここまで出場した練習試合の3試合全てでアシスト(計4アシスト)を決め、確かなキックの精度を示している。渡辺晋監督(44)は「ゲームを決める部分で、彼は非常に良い動きをしてくれている」と評価したうえで、「ゲームを作っていく部分では、リターンパスが多かった。攻撃の機会を増やすシーンをもっと作れたと思う」と、さらなる成長を期待した。この試合で、ボランチのコンビを組み、1得点を挙げた主将のMF富田晋伍(31)は「初めて(一緒に)プレーした割には良かったんじゃないですか。お互いの位置のバランスを取りながら、もっと良くしていきたい」と話した。

 仙台は、昨季5ゴール3アシストと活躍したボランチ・MF三田啓貴(27)が神戸に移籍したが、可能性に満ちたJ2の“パサーキング”を獲得した。庄司がトップ5を狙うチームの新たな心臓となる。(小林 泰斗)

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