【川崎】小林悠、W杯に向け突破力に磨き 4人抜きゴール「いいチャレンジだった」

スポーツ報知

◆練習試合 川崎6―3浦和=45分×3本=(3日、沖縄・吉の浦公園ごさまる陸上競技場)

 川崎は3日、沖縄・中城村での2次キャンプ最終日に浦和と練習試合(45分×3本)を行い、6―3で勝利した。日本代表FW小林悠(30)が2本目の19分に4人を抜いてゴール。昨季の得点王は突破力に磨きをかけており、何でもできるスーパーストライカーへの進化過程を示した。10日の富士ゼロックス・スーパー杯(対C大阪、埼玉)で今季初の公式戦に臨み、6月のロシアW杯メンバー入りと2年連続得点王を目指す。

 しなやかさに力強さが加わった。小林は2本目の19分、中央でボールを受けるとゴールへ向かった。立て続けに2人をかわすと、次は肉弾戦。浦和のセンターバックコンビ、岩波とマウリシオに体をぶつけ、なぎ倒しながらボールを運んだ。最後は冷静に右隅へ2―2からの逆転ゴールを決めた。

 「自分1人で打開できるようになりたいというのもあり、練習試合だったのでやってみようと思いました。いいチャレンジだった」。昨季の23得点からPK4得点を除くと、1タッチシュートは12得点、2タッチが5得点、3タッチ、4タッチが1得点ずつ。2人以上かわした得点はなかった。連動する攻撃が持ち味の川崎ではラストパスが出てくるが、現状に満足せず、突破力に磨きをかけている。

 鬼木達監督(43)は「ゴールへの貪欲さがチームを引っ張っていく。雰囲気も上がる」とした上で「(ボールを)収めるとかも含め、質にもこだわってほしい」と続けた。シュートはもちろん、ポストプレーを含めて完璧なストライカーになれると思うからこそ要求した。

 日本代表では1トップと右FWで起用されるが、右FWでは縦への突破力が必要。2本目の8分には、MF中村のパスを走りながら受け、右クロスでオウンゴールを誘発した。プレーの幅を広げ、最後のチャンスと位置付けるロシアW杯メンバー入りを狙う。(羽田 智之)

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